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スパナ
「スパナ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
スパナの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙尖兵」より 著者:海野十三
、卓子と椅子を外して持ち出します」 「えっ、なんだって」 応える代りに、彼等は
スパナーと鉄棒とを使って、床にとりつけてあったナットを外し、卓子をもぎとり、椅子....
「火星探険」より 著者:海野十三
たねえ。これじゃあ明日の出発に間にあいそうもないぜ」 山木はとうとう悲観して、
スパナーを放りだした。 「でも、明日はどうしても出発しないと、日程がくるってしま....
「棺桶の花嫁」より 著者:海野十三
の慰められる機会はなかったからでもあった。それほど杜という男は、彼女にしてみれば
スパナーのように冷たく、そして焦れったい朴念仁であった。 「これ、そう顔を近づけ....
「金属人間」より 著者:海野十三
相手を倒さなくてはならない) 蜂矢探偵は、すぐ目の前の台の上においてある大きな
スパナをつかんだ。それをふりあげて、金属Qになげつけようとした。そのとき遅く、か....
「十八時の音楽浴」より 著者:海野十三
するどころか、咽が裂けるような声で愛国歌を唄っては天文部の貴重な器機を片ッ端から
スパナーでガチャンガチャン壊しては暴れ廻っています。あいつは音楽浴の刺戟にたえき....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
ーロフ大佐は、コップを水兵に渡して、太刀川の方へ、すりよってきた。その手に、太い
スパナー(鉄の螺旋まわし)が握られていた。 太刀川は、それでも無言で、つっ立っ....
「爬虫館事件」より 著者:海野十三
ていただきましょう、鴨田さん」 「……」鴨田は黙々として第一のタンクの傍へ寄り、
スパナーで六角の締め金を一つ一つガタンガタンと外していった。一同は鴨田の背後から....
「都会の中の孤島」より 著者:坂口安吾
たちは身を守るために教師をたのんで講習をうけた。教師は十手の達人で、運転手たちは
スパナーを手にとって戦う稽古をはじめたのである。グズ弁は真ッ先にこの講習に参加し....
「上海された男」より 著者:牧逸馬
舷側に私語《ささや》く海の言葉を聞き乍ら、美しい日輪の下で久し振りにボルトの頭へ
スパナアを合わせたりするのが此の上なく嬉しかった。自分に対して途方もない嫌疑を持....
「焦点を合せる」より 著者:夢野久作
も身体中をスッカリ調べろ。喰い付かれるなよ。誰か片手で頭の毛を掴んでろ。それから
スパナか何か持って来て口をコジ開けるんだ。開けなけあそのナイフを噛ませて見ろ。強....
「幽霊と推進機」より 著者:夢野久作
、火夫、等々々、只、機関長だけは居なかったようである。皆、手に手にピストルだの、
スパナだの、ロープの切端だのを持っていた。その十四五人が、逆風と潮飛沫の中をよろ....