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「スミレ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

スミレの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
三十年後の東京」より 著者:海野十三
、カンノ博士がいった。 「わたしたちがお世話しますから、安心していらっしゃいね」スミレ女史がいった。 かわりはてた銀座 「二十年たったら、世の中がどんなに....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
の様に落葉する頃は、人の往来の足音が耳に立つ。蛇の巣でもあるが、春は香の好いツボスミレ、金蘭銀蘭、エゴ、ヨツドヽメ、夏は白百合、撫子花、日おうぎ、秋は萩、女郎花....
永遠のみどり」より 著者:原民喜
。彼は壁際《かべぎわ》によって、そこの窓を開けてみた。窓のすぐ下に花畑があって、スミレ、雛菊《ひなぎく》、チューリップなどが咲き揃《そろ》っていた。色彩の渦にし....
白峰山脈縦断記」より 著者:小島烏水
ぶのも無理はない、私は何よりも懐かしい石楠花に、そっと接吻した、足許を見ると、黄スミレも咲いている、偃松が始めて見えた、久しぶりの知音が、踵を接して、ドヤドヤと....
少年探偵長」より 著者:海野十三
う方法はないものか」そう考えているとき、目の下の校舎の窓にぱっと明かりがついた。スミレ学園 それはスミレ学園の校舎であった。スミレ学園というのは有名な私立学校....
三十年後の世界」より 著者:海野十三
、カンノ博士がいった。 「わたしたちがお世話しますから、安心していらっしゃいね」スミレ女史がいった。 かわりはてた銀座 「二十年たったら、世の中がどんなに....
海底都市」より 著者:海野十三
、この町中で一番高いところです。ほら、この標柱《ひょうちゅう》をごらんなさい。『スミレ地区|深度基点《しんどきてん》〇メートル』と書いてあるでしょう」 そうい....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
りで、裏を降りてくると松林の匂いがしました。海はすっかりかすんでいた。そこで紫のスミレを二つつみました。今にお目にかけましょう。伯父さんのような方にふさわしい晴....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
ているとテーブルの木肌がひやりとします。テーブルの上には友達がくれた桜草の鉢と紫スミレとがあってあとはキチンと片づいて居ります。そろそろ勉強の気分で。 中野さ....
桜の園」より 著者:神西清
ろう、手がかじかんでしまったわ。(ラネーフスカヤに)あなたのお部屋は、白いほうもスミレ色のほうも、ちゃんと元のままですわ、お母さま。 ラネーフスカヤ 子供部屋、....
山の春」より 著者:高村光太郎
に路ばたにいるのは、やはり頬白で、朝くらいうちから「一筆啓上仕候」とやっている。スミレ、タンポポ、ツクシ、アザミの類は地面いちめんを被っているから、スミレのあの....
九段」より 著者:坂口安吾
の気性は全然ないのである。ある日、女中が一冊の多彩の花模様の日記帳を持ってきた。スミレと星と花と雪、これをタカラヅカ調というのかナ、それにしてもこの日記帳はタカ....
淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
の温泉宿へ向かって山を下りはじめた。駕籠の上から、路傍を見ると落葉の間に白い北韓スミレや可愛らしい紫スミレが咲いていた。 外金剛の谿を飾る万相渓の水は、まこと....
植物知識」より 著者:牧野富太郎
人は、富士山の裾野《すその》へ行けば、どこかで見つかるであろう。 ムラサキの図スミレ 春の野といえば、すぐにスミレが連想せられる。実際スミレは春の野に咲く花....
利尻山とその植物」より 著者:牧野富太郎
、ハマベンケイ、カセンソウ、イヌタデ、イブキジャコウソウ、エゾオオバコ、オチツボスミレ、シオツメクサ、エゾイヌナズナなどであったが、その外にノボロギクがこの辺に....