»
スラブ
「スラブ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
スラブの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「霊魂第十号の秘密」より 著者:海野十三
知ろうとつとめた。彼らの話しているのは、外国語であった。それはドイツ語でもなく、
スラブ語でもなかったが、それにどこか似ていた。ことばとしては、隆夫はそれを解釈《....
「征服の事実」より 著者:大杉栄
カンジナビアの一民族たる、ロゼルの転訛したものである。プロシャはプロイセンという
スラブの一蛮族の名で、十二世紀の終り頃に、ドイツにはいったのである。」 この事....
「演出者として」より 著者:岸田国士
それにも拘わらず、作者は、彼等に、最後の「人間らしさ」を残し、その人間らしさは、
スラブ民族特有の楽天主義と、信仰と矛盾しない「ニヒリズム」とに支えられて、おおら....
「ローマ法王と外交」より 著者:国枝史郎
先ずオットー一世に恩を売ったのである。 オットー一世は英邁で、ドイツ王になるや
スラブ、デーン、マジャル等の敵性諸民族を撃滅し、又西フランク(フランス)を征し、....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
祖国を奪回することを指すものである。氏によると日清・日露・満州事変などは、どれも
スラブ民族に対するツラニズムの宣戦に他ならなかったそうである。――和辻哲郎博士は....
「墓地展望亭」より 著者:久生十蘭
婦づれがあった。男性のほうは、三十五六の、端麗な顔をした日本人で、女性のほうは、
スラブ人とも見える、二十歳をやっと越えたばかりの、この世のものとも思われぬような....
「音楽の民族性と諷刺」より 著者:宮本百合子
が、見事に流露された。非常に面白く思われた。あの作品は、とかくチャイコフスキーの
スラブ的なものというものに足をとられて演奏されることが多く、その結果はかえって作....
「現代の主題」より 著者:宮本百合子
、西欧のルネッサンスを知らなかった。広大な地域をなかばアジアになかば西欧にしめる
スラブ人も、イタリーや、フランスがそれを経験したようには経験しなかった。近ごろ、....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
後の「悪霊」ね。あれにはネチャーエフのことが出ているのではなかったかしら。あの大
スラブ主義などは果して今よんだらどういうものかと新しい食慾を覚えました。ツワイク....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たくなりました。この年はドストイェフスキーは「悪霊」を書き終り、それによって彼の
スラブ主義を完成したのですが、『市民』という月刊雑誌を或る公爵の出資で出しました....
「モスクワ印象記」より 著者:宮本百合子
、恐らくはクラブの新教育とともに心臓のある肋骨のすれすれ下のところぐらいまで教会
スラブ語から脱皮しているのは確かだ。彼女は古風にてのひらへ蝋燭をつけて立って居る....
「モスクワの辻馬車」より 著者:宮本百合子
モスクワ人は馬車にあふれる程荷物をつみこみ、而も、たとえばステーション前などでは
スラブ人的忍耐を極度に活用して、賃銀協定をやるのであった。こういう事情がなかった....
「悪魔祈祷書」より 著者:夢野久作
得た魔力でもって露西亜の宮廷を支配して、あれだけの勢力を得たもので、大帝の属する
スラブ人種が、六十幾つの人種を統一して、大露西亜帝国を作ったのも、こうした大帝か....
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
本と申しましても、その骨相と性格の中には、蒙古、印度、馬来、猶太、拉甸、アイヌ、
スラブ等の各民族の風采と性格が、切っても切れない因果関係をもって結ばり合つつその....
「鼻の表現」より 著者:夢野久作
「猶太型」、高慢チキな「アングロサクソン型」、意地の強い「ゲルマン型」、単純な「
スラブ型」、そのほかいろいろ。下って「ニグロ型」「食人種型」「擬人猿類型」、就中....