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ゼロ
「ゼロ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ゼロの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
辿《たど》り着いたという事で、吾輩はビリの到着。昨日《きのう》の第一着は差引きで
ゼロと相成った。残念残念。 雲巌寺は開基五百余年の古寺《ふるでら》で、境内に後....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
絶えずそばから激励して、無理やり引っぱって行ったのだった。そしてその子は、本当の
ゼロから出立してそこに到達した、その年のたった一人として好成績を歌われた。 最....
「獄中記」より 著者:大杉栄
上演説事件の一月半もすべて赤旗事件の二カ年半の中に通算されてしまった。いわばまあ
ゼロになっちゃったんだ。 検事局では地団太ふんでくやしがったそうだ、そうだろう....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
やります。一命を抛《なげう》ってやります。命令して下さい」 「貴様に対する信用は
ゼロなんだが……よしもう一度使ってやる。いいか、こうするんだ。田鍋のところへ行く....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
ってきみ、そんな外力を考えることができるかね。本艇のロケット推進力を押しかえして
ゼロにするという外力が、どうしてあるだろうか。外を見たまえ。本艇の正面も尾部も異....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ないから死んでしまうよ」 「あっ、そうだったね」 「それから、外は寒いし、気圧は
ゼロなんだから、そのままでは、からだは大きくふくれて、しかもこおってしまうよ。つ....
「岡本一平論」より 著者:岡本かの子
、素朴な単純なミレーを好み、理智的に円満なダビンチよりも、悲哀と破綻に終ったアン
ゼロを愛するという具合です。 近代の人ではアンリー・ルッソーの画を座右にして居....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
月を経るに従ってこれらの憂慮も薄らいで来た。そしてついに、今日ではそれがほとんど
ゼロに帰してしまったのみならず、さらに余計な余裕さえできて来るようになった。 ....
「映画の普及力とは」より 著者:伊丹万作
パーセントもありはしないからトーキーというものは家庭を単位とする場合その普及率は
ゼロにちかい。 しかし映画は元来館を単位として成長を遂げてきたものであるから、....
「俳優倫理」より 著者:岸田国士
の旧劇の役者では相当な名優といってもいい役者でありながら、想像力と観察力は殆んど
ゼロ、一般の社会の人の中以下であって、ただ感性というものだけがずば抜けて高い。そ....
「S夫人への手紙」より 著者:岸田国士
できるわけですが、一般日本の家庭では、これまで、そういう意味でのしつけはまつたく
ゼロといつてもよいくらいです。従つて、そういう素地のまつたくできていない子供たち....
「可能性の文学」より 著者:織田作之助
さと近代性を認めてくれたのであるが、それにもかかわらず女にかけての成功率が殆んど
ゼロにひとしいのは、実は私の小説のせいである。同じ商売の林芙美子さんですら五尺八....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
うな交渉を持たないとも限らない。 そのような場合、例えば、 「この男は人格的に
ゼロだ。はじめはもっと純情だと思っていたが、すっかり幻滅した」 と、失望したり....
「エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
ることができなかった。掠奪は相当なものだった。一つの思いがけもない品目は――僧正
ゼロオム・オゾリウスの厖大な蔵書であって、その値うちは測りしれないほどのものであ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
未整理のままである。今日は既に記憶力が甚だしく衰え且つドイツ語の読書力がほとんど
ゼロとなって、一生私の義務を果しかねると考えられ、誠に申訳のない次第である。有志....