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ゾーン
「ゾーン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ゾーンの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「久野女史をいたむ」より 著者:兼常清佐
その時私は女史がこのような事を知っているのを非常に喜んだ。私は真面目にヤーダス
ゾーンの教科書を貸した。そして、一体そんなような音楽上の事一般をベルリンで勉強し....
「蒸発皿」より 著者:寺田寅彦
っちか」にきめさせるという程度の影響がないとも限らない。 ある一つのスペルマト
ゾーンの運動径路がきわめてわずか右するか左するかでナポレオンが生まれるか生まれぬ....
「追憶の医師達」より 著者:寺田寅彦
の不思議な重大なアポカリプスを見せられた。後で考えてみたらそれは人間のスペルマト
ゾーンの一集団であったのである。それからまた珪藻のプレパラートを見せられ、これの....
「春寒」より 著者:寺田寅彦
敷で長女がピアノの練習をやっているのが聞こえていた。そのころ習い始めたメンデルス
ゾーンの「春の歌」の、左手でひく低音のほうを繰り返し繰り返しさらっていた。八分の....
「啓蒙の現代的意味と役割とについて」より 著者:戸坂潤
払わねばならなかったのはドイツの哲学者である。クリスチャン・ヴォルフやメンデルス
ゾーンやカントがその尤なるものだ。つまり資本主義文化の啓蒙活動に於て著しく後れて....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
払わねばならなかったのはドイツの哲学者である。クリスチャン・ヴォルフやメンデルス
ゾーンやカントがその尤なるものだ。つまり資本主義文化の啓蒙活動に於て著しく後れて....
「日本イデオロギー論」より 著者:戸坂潤
うとしたものに外ならない。カントの眼の前には有名な啓蒙哲学者モーゼス・メンデルス
ゾーンがあるし、カントの先生にはドイツ啓蒙哲学の組織者クリスチャン・ヴォルフが控....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
見出した。そして消え失せた声を呼びもどそうといくら努力しても、結局は、メンデルス
ゾーンやブラームスなどの耳慣れた旋律《メロディー》が聞えてくるにすぎなかった。 ....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
彼はミサによりもむしろ大オルガンの方に多く気をとられていたし、聖歌隊がメンデルス
ゾーンを奏してる時よりもバッハを奏してる時の方が、はるかに宗教的気分になっていた....
「ジャン・クリストフ」より 著者:豊島与志雄
の汎濫《はんらん》であった。ドイツの思想がその底に眠っていた。しかも、メンデルス
ゾーン式の、ブラームス式の、シューマン式の思想は、また引きつづいては、誇張的な空....
「絶対矛盾的自己同一」より 著者:西田幾多郎
のは、我々人間は何処までも社会的ということでなければならない。ホモ・ファーベルは
ゾーン・ポリティコンであり、その故にまたロゴン・エコーンである。家族というものが....
「海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
蘇生《そせい》したものだ」と思うのであった。 われわれはしけの場合は、ことにオ
ゾーンが多いにもかかわらず、ほとんど窒息死の瀬戸ぎわまで眠る。そのために、われわ....
「犂氏の友情」より 著者:久生十蘭
寂閑雅なパッシイの高等下宿《パンション・ド・ファミイユ》から、新市域の乞食部落《
ゾーン》へ引っ越していった。 Zone というのは、巴里市内に散らばっていた乞....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
とだけがつぎつぎに心にうかぶ。 フレッドさんの豪勢なロルス・ロイスに乞食部落《
ゾーン》の子供達を詰めこんで、ヴェルサイユへピクニックに行ったことだの、四芸術祭....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
記伝』巻十六参照)。異常の時に際し全く別人のごとき念を起すこと、酸素が重なってオ
ゾーンとなり、酸素に異なる特性を具うるごときを別に御魂と唱えて懼《おそ》れたので....