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タオル
「タオル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
タオルの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「歯車」より 著者:芥川竜之介
り、プウルの前に立った妻を見つけた。同時に又烈しい後悔を感じた。 「おとうさん、
タオルは?」 「
タオルはいらない。子供たちに気をつけるのだよ」 僕は又歩みをつ....
「溺れかけた兄妹」より 著者:有島武郎
はだし》だと時々草の上に駈《か》け上《あが》らなければいられないほどでした。Mは
タオルを頭からかぶってどんどん飛んで行きました。私は麦稈帽子《むぎわらぼうし》を....
「火事とポチ」より 著者:有島武郎
ぼくは妹たちに手伝ってもらって、藁《わら》で寝床《ねどこ》を作ってやった。そして
タオルでポチのからだをすっかりふいてやった。ポチを寝床の上に臥《ね》かしかえよう....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
拳銃を――と言う意味は――打方を教えよう――だとばかり思ったのに、乳の下の藤色の
タオルのまま、引寄せた椅子の仮衣の中で、手提をパチリとあけて……品二つ――一度取....
「五色温泉スキー日記」より 著者:板倉勝宣
どうでもいい掛蒲団だけかえてくれたのでまた降参した。やむを得ず手拭いで枕を巻き、
タオルで口を予防して三人で炬燵をかこんで神妙に寝た。 十二月二十五日。「もう九....
「暗号数字」より 著者:海野十三
をひねくった。 しばらくすると、彼の口辺に急に微笑が現われた。彼は立ちあがって
タオル蒸しと同居しているような恰好のマダムのところへ歩いていった。 「ねえ、マダ....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ろとながめていたようである。 風呂から上って外へ出ると、ちゃんと小ざっぱりした
タオルのガウンがおいてあって、これを体にまとった。それから食堂であった。 入口....
「崩れる鬼影」より 著者:海野十三
枕と毛布とをとって来て、兄にあてがいました。それから、金盥に冷い水を汲んで来て、
タオルをしぼると、額の上に載せてやりました。こうして置いて私は、現場調査にとりか....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
いで、持参の小壜から石鹸水らしいものを手にたらして、両手を丁寧に洗った。 彼が
タオルを使い出したとき、帆村がつと近づいて、相手だけに聞えるような声で、 「先生....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
じゃあじゃあと出して、顔をごしごし洗った。首筋から胸へかけても、ひりひりするほど
タオルでこすった。うがいも丁寧に二度もやった。そして頭髪に爽快なローションをふり....
「地中魔」より 著者:海野十三
汗まみれになって帰って来たところだ。いきなり上衣とシャツとを脱ぎすてると、乾いた
タオルでゴシゴシと背中や胸を拭いた。それがすむと、どこから持って来たのか冷々と露....
「超人間X号」より 著者:海野十三
深呼吸をしていたのであった。 「おい、あの五人の少年は、もう寝たかね」 博士は
タオルで、からだの汗をぬぐいながら、機械人間にたずねた。 「はい、もう部屋にかえ....
「電気風呂の怪死事件」より 著者:海野十三
睡眠も思ったより貪り過ぎたためか、妙に今朝の寝醒めはどんよりとしていたので、匆々
タオルと石鹸を持って飛び込んで来たのだった。 めっきり、暖い午前なので、浴室に....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
ちょっと曲っていたことである。それに気がついて、大理石の洗面器の傍にかかっている
タオルを見ると、これが真黒になってよごれていた。 (たしかにそうだわ。例の重要物....
「銀座幽霊」より 著者:大阪圭吉
の中からバタバタ音がして、激しくぶつかるようにゴジゴジと慌しく戸をあけて、桃色の
タオルの寝巻を着た娘の君子が飛び出して来た。そしてもう表に飛び出してうろうろして....