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「タバコ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

タバコの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
しっかり者のすずの兵隊」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
して近づきにだけはなりたいものだ。」 そこで兵隊は、つくえの上にのっているかぎタバコ箱のうしろへ、ごろりとあおむけにひっくりかえりました。そうしてそこからみる....
西航日録」より 著者:井上円了
と肩を並べて費消するわけにはゆかない。船は二等に乗り、汽車は三等に乗り、酒はやめタバコもやめて、倹約をもっぱらにしているのである。) その間巡見せる所は、博物....
南半球五万哩」より 著者:井上円了
必要あるもののごとし。物価は高直にして、英国よりも二割くらい高し。なかんずく酒とタバコは国税のために非常の高価を告げ、日本酒正宗一瓶一円五十銭なりという。また、....
妖怪談」より 著者:井上円了
弱となるもので、例えば、碁打ちなぞが碁に全力を注いで、人の話なぞは耳にも入らず、タバコの火を消さずに着物を焼いて、皮膚に火傷をいたしましてはじめて感ずるというよ....
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
じているが、まだ治癒のきざしはない。 ◯特別配給の「光」三十本に、多少ゆったりとタバコをふかす。 ◯本年もあと十日。 十二月三十一日 ◯ああ昭和二十年! 凶悪....
疑問の金塊」より 著者:海野十三
尾行者タバコ屋の前まで来ると、私は色硝子の輝く小窓から、チェリーを買った。 一本を口....
金属人間」より 著者:海野十三
「針目さん。あなたのお使いになっている部屋は、まだありますか」 長戸検事が、タバコのすいがらを指さきでもみ消して、博士にたずねた。 「あとは、第二研究室と倉....
空襲警報」より 著者:海野十三
。飛行将校の話によると、夜間飛行でもかなり低空にくだってくると、地上で吸っているタバコの火がハッキリと見えることさえあるそうだ。懐中電灯にも、被がいる。上から直....
俘囚」より 著者:海野十三
「なんだネ」と彼が云った。変な角度からその声が聞えた。 「逃げちゃいやーよ。……タバコ!」 「あ、タバコかい」 親切な彼は、火の点《つ》いた新しいやつを、あた....
あやつり裁判」より 著者:大阪圭吉
ていた独身者なんですが、これがその、なにかのことで常日頃から憎んでいた同じ町内のタバコ屋へ、裏口から火をつけて燃しちまった、と云うんです……まだ寒いカラッ風の吹....
兄妹」より 著者:岡本かの子
ら真白なものを一本取り出し指先でしゃりしゃり一端を揉み始めた。 ――あら、兄様、タバコ吸い始めたの。 ――ああ。 兄は、まだ稚気の抜け切らぬ愛らしく淋しい青年....
隣村の子」より 著者:小川未明
は、思いました。良吉のほかにも、日ごとにここで休んで、いった人があったとみえて、タバコの空き箱や、破れた麦わら帽子などが、捨ててありました。なんの気なしに、ガー....
俗臭」より 著者:織田作之助
」 「あはゝゝゝゝ」とその時崎山は大声で笑って、「名刺は持ち合わさんので……」とタバコの空箱の裏に住所氏名を書いて与えた。赤坂区青山町とあるのを見て、伝三郎は、....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
首した謀叛人の、三つか四つの領地を彼に投げ与えるかもしれぬ。あるいは彼の栽培したタバコを彼女の鼻で嗅いだときのしかめっつらで、彼のおいもを噛んでさえくれるかもし....
河豚は毒魚か」より 著者:北大路魯山人
を覚えてくる。そして後を引いてくる。ふぐを食わずにはいられなくなる。この点は酒、タバコに似ている。 ひとたびふぐを前にしては、明石だいの刺身も、おこぜのちりも....