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「ダンサー〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ダンサーの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
空襲葬送曲」より 著者:海野十三
えなかった。そこには、用務員をしている父|亀之助と、年老いた祖母と、優しい母と、ダンサーをしている直ぐ下の妹|舟子と、次の妹の笛子と、中学生の弟|波二とが、居た....
深夜の市長」より 著者:海野十三
うに冷たいものがサッと流れ過ぎた。――少女はこのとき、僕の腕を強く引張り、身体をダンサーのようにくねらせて見せ、 「ねえ、りゅうちゃん、帰りましょうよ。今から廻....
赤外線男」より 著者:海野十三
踊り狂っている。そのときアブれて、壁際の椅子にしょんぼり腰をかけていた稍々年増のダンサーが、キャーッと悲鳴をあげると何ものかを払いのけるような恰好をし、駭いてダ....
獏鸚」より 著者:海野十三
の団員が張りこんでいるのを、いち早く見つけてしまったのだよ。それはちょっと見るとダンサーのような洋装の少女だった。年齢の頃は二十二三と見たが、いい体をしているの....
流線間諜」より 著者:海野十三
い若奥様、四、五人づれで喋ってゆく女学生、どこかで逢ったことのある女給、急ぎ足のダンサーなどと、どっちを向いても薔薇の花園に踏みこんでいるような気がした。しかし....
青い風呂敷包」より 著者:大倉燁子
初子へというよりはむしろ周囲の人々に説明を求めるように言った。 そこへ仲好しのダンサーが、芥子粒のように小さい丸薬を掌に載せ、片手にコップを持って来て、 「初....
耳香水」より 著者:大倉燁子
慄の都と化してしまっていました。白昼カフェで女給が殺された。昨夜もダンスホールでダンサーが踊りながら、相手の男に心臓を突き刺されて絶命した。富豪の邸宅に強盗が入....
花束の虫」より 著者:大阪圭吉
資産家であるが、不幸にして一人の身寄をも持たなかった代りに、以前|飯田橋舞踏場でダンサーをしていたと言う美しい比露子夫人とたった二人で充分な財産にひたりながら、....
青春の逆説」より 著者:織田作之助
余興の方に気を取られてしまった。 ジャズで踊って、リキュルでふけて、 明けりゃダンサーの涙雨 北山はしわがれた声で歌い出した。踊子たちはくすくす笑い出した....
世相」より 著者:織田作之助
目よ、そんなこと言っちゃ。あたし結婚出来る体じゃないわ」 そして、自分は神戸でダンサーをしていたときに尼崎の不良青年と関係が出来て、それが今まで続いているし、....
土曜夫人」より 著者:織田作之助
ぼみに汗が汗ばみ、女の体臭を男の体臭が絞り出すような夏の夜の踊りに、体の固い若いダンサーのステップもいつか粘るのだった……。 そんなホールの中へ、こおろぎが一....
夜の構図」より 著者:織田作之助
いる時が、一番美しいのだ。女給は酒場の外で会うと、興冷めしてしまう。踊っていないダンサーはまるで魅力がない。女優は舞台で見ている時が一番いいのだ。楽屋へ女優を訪....
エキゾチックな港街」より 著者:小野佐世男
カスパの豪華な入口にユニフォームも素晴しいボーイに送られて、恐る恐る肌もあらわのダンサー達の中に座をしめたのですが、なるほど、天井も高くまるでこの世のこととは思....
華々しき瞬間」より 著者:久坂葉子
れるものがおとされてゆく。赤羽夫人の場合、大阪に地盤もなく、審査員ははじめて知るダンサーであったが準決勝までいった。優勝はしなかった。審査員同志でかなりもみあっ....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
大世界を立ちいでて南京路の「新々舞踏場」へ案内されて行った。ダンスホールなのだ。ダンサーは全部支那娘だった。 このダンスホールは会員組織の形式を備えていたがフ....