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「チップ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

チップの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
暗号の役割」より 著者:海野十三
案内とを買いました” “駅前の喫茶店で、紅茶一つ、アンミツ一つをたべました。十円チップを置きました” “袋探偵は午後三時帰宅しました。窓から覗いてみると、彼は旅....
柿色の紙風船」より 著者:海野十三
した。 三階へ上り、部屋からお手伝いさんを追い出すのももどかしかった。宿泊料とチップを受けとって、ふくら雀のようなお手伝いさんが出てゆくと、私は外套を脱ぎ、上....
時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
の一尾や半尾ぐらいはありそうなものじゃ。とにかく金に糸目はつけん。君にもしっかりチップを弾むよ」 「さあ、弱りましたな。ちょっとお待ち下さい、……ところで金博士....
第四次元の男」より 著者:海野十三
べだけじゃないよ。このごろは、亡者ども、一般に金まわりがよいと見えて、見料の外にチップを置いていくよ。呆れた時勢だな。はッはッはッはッ」 藤田師の笑い声は、わ....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
追払った。 酒は猛烈にうまかった。ボーイを呼んで、次の分を注文すると共に、彼へチップを、はずんだ。 彼の掌の上に、またもや彼の持ち物ではないナイフが載った。....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
いる黒いドレスの方だ。あれは、まさかここの妓じゃあるまい」 「ほう、あの方」とチップを貰ったボーイが、にこっとなって言った。「あの方は、グローリァ・ホテルにご....
競馬」より 著者:織田作之助
ところが、翌《あく》る日から寺田は毎夜一代を目当てに通って来た。置いて行く祝儀《チップ》もすくなく、一代は相手にしなかったが、十日目の夜だしぬけに結婚《けっこん....
放浪」より 著者:織田作之助
相手は表具屋の息子で、それ、あんたも知ってるやろ、昆布茶一杯でねばって、その代りチップは三円も呉れてた人や。気がつけば、自分も今は昆布茶一杯注文しているだけだ。....
放浪」より 著者:織田作之助
手は表具屋の息子で、それ、あんたも知ってるやろ、タンチー一杯でねばって、その代りチップは三円も呉れてた人や。気がつけば、自分も今はタンチー一杯注文しているだけだ....
夫婦善哉」より 著者:織田作之助
やなと、カフェ「一番」でビールやフルーツをとり、肩入れをしている女給にふんだんにチップをやると、十日分の売上げが飛んでしもうた。ヤトナの儲けでどうにか暮しを立て....
雪の夜」より 著者:織田作之助
のまされて、酔った。 会員券だからおあいそ(勘定書)も出されぬのを良いことに、チップも置かずに帰った。暫くは腑抜けたようになって、その時の面白さを想いだしてい....
わが町」より 著者:織田作之助
速雇ってくれた。 給料はやすかったが、波止場からホテルへの送り迎えに客から貰うチップが存外莫迦にならず、ここで一年辛抱すれば、大阪へのよい土産が出来る、それま....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
候したことがある。 評判だけあって、中々美人が多い、某先生の如きは、大枚五両のチップをはずむと聞いたが、如何なものか、私は五両はおけないから、五十銭を奮発して....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
と散歩した。ニースの湯は中々いい。宝塚へ行った事を思い出させる。 ボーイにやるチップと共で、日本の金にしたら五十銭程でゆっくり温もって来られる、のどかである。....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
ちがわれわれを直に取り巻いてくれる。しかし彼女たちは踊らず、歌わずただ取り巻いてチップだけは受取ろうという訳だから、十分間で十分の退屈を味わうことが出来るかも知....