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チョーク
「チョーク〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
チョークの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「火星兵団」より 著者:海野十三
星人は冷たい心の持主なのだ!
下町の、とある横町の道ばたで、女の子が五、六人、
チョークで白い輪をかいて、楽しそうに石けりをしていた。
その時、向こうの辻に、....
「時限爆弾奇譚」より 著者:海野十三
、 一、八角形ノ文字盤ヲ有シ、其ノ下二振子函アル柱時計ニシテ、文字盤の裏ニ赤キ「
チョーク」ニテ3036ノ数字ヲ記シアルモノ。 とある。 冗談じゃない。この説....
「千早館の迷路」より 著者:海野十三
なたにお願いしたい。春部さん。あなたの左手は自由になるでしょう。その左手で、この
チョークを持って、これから通る左側の壁の上に線をつけていって下さい。必ず守らなけ....
「デパートの絞刑吏」より 著者:大阪圭吉
いた。 「ほう、結構ですね」喬介は微笑んだ。 「ところで、済みませんがその水銀と
チョークの混じった何んとやら粉を、私にも一寸拝借さして下さい」 呆気に取られて....
「ドーヴィル物語」より 著者:岡本かの子
出した。 遊覧客相手の贅沢品屋は防火扉をおろしてまだ深々と眠って居た。扉に白い
チョークで、西班牙皇帝の似顔絵が拙く楽書きされて居る。自国の乱れた政情の間を潜っ....
「隣村の子」より 著者:小川未明
れた麦わら帽子などが、捨ててありました。なんの気なしに、ガードの壁を見ると、白い
チョークで、落書きがしてあったので、それを見るうちに、子供らしい字で書かれた、…....
「アラビヤンナイト」より 著者:菊池寛
らいの遠さだったと思います。」と、言いました。 そこで、どろぼうはポケットから
チョークを出して、カシムの家の戸に白い目じるしをつけました。そして大元気で、森の....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
気を好んでいた。大きな台があって、其処に、がらがらした声のおっさん達が、竹べらに
チョークで何やら記して伏せて置いたり、ひらいたりしている。私は、荒っぽいその中に....
「画の悲み」より 著者:国木田独歩
分は先ず荒胆を抜かれてしまった。志村の画題はコロンブスの肖像ならんとは! しかも
チョークで書いてある。元来学校では鉛筆画ばかりで、
チョーク画は教えない。自分もチ....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
かで、また熱いものになっていた。 「百三は十になりて死す」 私は倉の壁にこう色
チョークで書いた。恐らく九つの年だろう。両親への復讐心のあらわれだ。何が気に食わ....
「めでたき風景」より 著者:小出楢重
この夢は私の七、八歳の頃に見たものだが、今にその火の粉の色を覚えている。 白い
チョークで雨戸へ虚無僧の図を描いていたらその絵が動き出して来たので、私は逃げ出し....
「風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
るとテンカンを起す。私のクラスが四年の時はこの先生に教わったのだが、生徒の一人が
チョークの箱の中へ蛙を入れておいた。それで先生、教室でヒックリ返って泡を吹いてし....
「次郎物語」より 著者:下村湖人
かれは、表面|素直にそう言って塾長室を出た。そして講堂に行き、今日の式次第を
チョークで黒板に書いたが、いつもは何の気なしに書く「来賓祝辞」の四字が、呪文のよ....
「百姓マレイ」より 著者:神西清
まいました。すると、そのときふいに、どこからやってきたのか、うちの飼い犬のヴォル
チョークが、わたしにとびつきました。犬がきたので、わたしはもうすっかり元気になっ....
「田舎教師」より 著者:田山花袋
足音、号令の音、散らばった生徒の騒ぐ音が校内に満ち渡った。 校長の背広には白い
チョークがついていた。顔の長い、背の高い、どっちかといえばやせたほうの体格で、師....