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「デルタ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

デルタの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
追憶」より 著者:芥川竜之介
を思い出すのである。 二四 中洲 当時の中洲は言葉どおり、芦の茂ったデルタアだった。僕はその芦の中に流れ灌頂や馬の骨を見、気味悪がったことを覚えてい....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
すとか、あるいは陶器の壷などのように旋盤の上でこねて造ったりしている。ナイル川のデルタの東部地方では創世記神話が最もよく発達していた。すなわち、始めには天(ヌイ....
三角形の恐怖」より 著者:海野十三
ある。其のとき、時子は発作に襲われて激しく咳こみながら叫んだ言葉がある。それは「デルタデルタ」というのだ。其のさきは咳がはげしくなったのでどうしても言えなかっ....
大切な雰囲気」より 著者:小出楢重
に登る山では暗さの必要がない。子供とともに味わう野球、子供とともに組み立てて遊ぶデルタ、そして活動写真に暗き邪心の必要はない。 子供ぐらい動くものに興味を持つ....
土佐の地名」より 著者:寺田寅彦
ある。これだとあまり有難くない国である。 高知 これは従来の説では、河内すなわちデルタだそうである。坪井博士の説ではチャム語で島とのある関係を思わせる。 以上....
ヒロシマの声」より 著者:豊島与志雄
要するだろう。だが地の利は得ている。太田川の七つに分岐してる清流が市街地を六つのデルタに区分し、北方は青山にかこまれ南方へ扇形をなして海に打ち開け、海上一里ほど....
処女の木とアブ・サルガ」より 著者:野上豊一郎
廃園といったような感じのする広場になって、シャリ・エル・ミサラと呼ばれ、三角州《デルタ》地方では最も古い庭園の一つといわれている。隅に小さい番人の小屋があり、其....
七重文化の都市」より 著者:野上豊一郎
たと反対に南へ走り、それから西へ折れて、強烈な陽光の下に威勢よく伸びてる三角州《デルタ》の植物の濃緑の間を、ベンハという大きな駅へ出て、また南へ曲り、トゥクフと....
ニイチェに就いての雑感」より 著者:萩原朔太郎
つてるやうに、詩人に必要なものは哲学でなくして、哲学する精神である。ベルグソンやデルタイは言ふ。真の意味の哲学者とは、哲学を学問する人のことでなくして、哲学する....
壊滅の序曲」より 著者:原民喜
ウニアッタカシレナイ イマモ カイガンノホウガ アカアカトモエテイル ケイホウガデルタビニ オレハゲンコウヲカカエテ ゴウニモグリコムコノゴロ オレハ コウトウ....
二つの松川」より 著者:細井吉造
つの松川が、地形図の上で黙示するすばらしい岩壁《フルー》、連続する瀑布、三角州《デルタ》のような広い磧《かわら》、塗りつぶしたような奥深い原始林などによってわれ....
人口論」より 著者:マルサストマス・ロバート
減少しているのを見ても、少しも驚く気になれないのである。しかしナイルの氾濫によるデルタの自然的肥沃度は著しく高く、従って何らの資本が土地に投下されず、相続権がな....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ヤ山麓で熱病常に行《はや》るタライ地帯と、人が住み能わぬ恒河三角島《ガンゼネク・デルタ》の沼沢と、中央高原の藪榛《そうしん》とで、好んで鹿|羚《アンテロプ》野猪....
シグナルとシグナレス」より 著者:宮沢賢治
ー」 「アルファー」 「ビーター」「ビーター」 「ガムマー」「ガムマーアー」 「デルター」「デールータァーアアア」 実《じつ》に不思議《ふしぎ》です。いつかシ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
洲」とでもしましょうか。わるくないでしょう。砂洲はいけないかしら。でも東京だってデルタでしたからね。それから『新潮』の新年に短篇をかきます。十一月十日で新年の号....