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トゲ
「トゲ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
トゲの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
築の女優、仲さんを手当てしての結果である。 なお博士は二十年前、アメリカのレン
トゲン学会で、これに関した報告を出したことがある。レン
トゲンをウサギに三時間かけ....
「英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
いるんですけれど、爆弾の小さい破片が、まだ脳の附近に残っているらしいのです。レン
トゲン――いえ、エックス線の硬いのをかけて、拡大写真を撮らないと、その小破片の在....
「三人の双生児」より 著者:海野十三
某病院だった。彼はそこで顔の利く方と見えてズンズン通っていった。そして妾を「レン
トゲン室」と表札の懸っている部屋へ入れて、三十分間あまり、ジイジイとレン
トゲン線....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
なる男、猿のような男―― いつか机博士が、六天山塞の頭目、四馬剣尺の姿を、レン
トゲンで透視したことがあったが、それは脚にながい竹馬をゆわえつけた小男であった。....
「振動魔」より 著者:海野十三
氏が今年の秋の始めに、日×生命の保険医の宅で、正面からと側面からとの、二枚のレン
トゲン写真を撮ったという記事だったのです。 レン
トゲン写真は、正面又は背面から....
「食魔」より 著者:岡本かの子
かった。ちょっと悪性のものだから切らん方がよいという医師の意見と処法に従ってレン
トゲンなどかけていたが。癌は一時小さくなって、また前より脹れを増した。とうとう痛....
「百喩経」より 著者:岡本かの子
とを棘の舌ですっかり嘗めてしまった猫のような青年紳士は蜘蛛の糸の研究者で内地レン
トゲン器械製造会社との密約者。 眩しいような白と萌黄の午前服で男を圧迫しながら....
「亡びゆく花」より 著者:岡本綺堂
からたちは普通に枳殻と書くが、大槻博士の『言海』によるとそれは誤りで、唐橘と書くべきだそうである。誰も知っている通り、
トゲの多い一種の灌木で、生垣などに多く植えられている。別に風情もない植物で、あま....
「白蟻」より 著者:小栗虫太郎
えなくなった軽山袴《かるさんばかま》をはいていて、服装だけは、いかにも地臭《エル
トゲルフ》そのものであろうが、それに引きかえ顔立ちには、全然それとはそぐわない、....
「競馬」より 著者:織田作之助
。入院して乳房《ちぶさ》を切り取ってもらった。退院まで四十日も掛り、その後もレン
トゲンとラジウムを掛けに通ったので、教師をしていた間けちけちと蓄《た》めていた貯....
「夫婦善哉」より 著者:織田作之助
あるからと、天王寺《てんのうじ》の市民病院で診てもらうと、果して違っていた。レン
トゲンをかけ腎臓結核《じんぞうけっかく》だときまると、華陽堂病院が恨《うら》めし....
「わが町」より 著者:織田作之助
。診立て違いということもあるからと、市民病院で診て貰うと、果して違っていた。レン
トゲンを掛けて腎臓結核だとわかった。その日から、入院した。 附添いのため店を構....
「光は影を」より 著者:岸田国士
かな」 「さあ、はつきりは伺わなかつたんですけれど、微熱がとれなくつて……。レン
トゲンを三度もかけたつておつしやつてましたわ」 「そいつは厄介だな。以前から、胸....
「ばけものばなし」より 著者:岸田劉生
をむいた桜海老の通りの色をしている、へんに生々しい感じである。別に画にみるような
トゲトゲはないが短かい角はある。髪はザン切りにしていた。それがひどく汚れた印袢天....
「まざあ・ぐうす」より 著者:北原白秋
かし、おなべ」 セント・アンヌスの鐘がなる。 「バルドペエトじいさんよう」 オル
トゲエドののろい鐘。 「おまえに十シルリング貸しがある」 セント・へレンズの鐘が....