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トラスト
「トラスト〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
トラストの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「茶の本」より 著者:岡倉覚三
や音楽で清めたもの。教会からその付属物を取り去ってみよ、あとに何が残るか。しかし
トラスト(二〇)は不思議なほど繁盛する、値段が途方もなく安いから――天国へ行く切....
「菜の花」より 著者:小島烏水
雪のようだ、そして黄色の野原の末に、紫に烟って見える遠山の色、悪くはおもわぬコン
トラストだ、そしてその黄色い海の内を、赤い絵日傘の娘が通る」と言って、大阪の自然....
「自作肖像漫談」より 著者:高村光太郎
った。岡野さんは実に頭のいい人で何でもてきぱきと分った。余程以前に一種のブレイン
トラストのようなものを組織せられた事があると記憶する。今もむろん健在の事と思うが....
「少女病」より 著者:田山花袋
その容貌が前にも言ったとおり、このうえもなく蛮カラなので、いよいよそれが好いコン
トラストをなして、あの顔で、どうしてああだろう、打ち見たところは、いかな猛獣とで....
「怪奇人造島」より 著者:寺島柾史
。完全に心臓部をつかまれているからだ。 格納庫は、まだ旺んに燃えている。しかし
トラスト型の鉄骨と、飛行機の形骸を、無慚にも曝して、はや、火焔も終りに近かった。....
「生ける人形」より 著者:寺田寅彦
でグロテスクなお化けたちであるが、この悲劇への序曲として後にきたるべきもののコン
トラストとしての存在である以上は、こうした粗末な下手な子供人形のほうが、あるいは....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
の感激を促し得ない理由であろうと想像される。 この上記の点で著しく対蹠的のコン
トラストを形成するものは、日本の剣劇映画における立ち回りの場面である。超自然的ス....
「二科会その他」より 著者:寺田寅彦
がかなり目立っている。これに対する向い側の壁に大分猛烈な絵が並んでいるので、コン
トラストの作用で一層この人の絵が静かに上品に見える。しかし自分には何だか完全に腑....
「Liber Studiorum」より 著者:寺田寅彦
ういう所で仰ぎ見る空の色が以前よりも深く青く見えだしたような気がする。これはコン
トラストのせいであろう。これほど著しい色彩の変化が都人の心に何かの影響を及ぼさな....
「技術的精神とは何か」より 著者:戸坂潤
エネルギーに換算し、このエネルギー計算の技師としての技術家が経済と政治とのブレン
トラストを組織せねばならぬ、という。勿論テクノクラシーの祖先と云われる経済学者ヴ....
「技術の哲学」より 著者:戸坂潤
a Atlantis の幸福な空想家だった。 ** 例えばドイツの「I・G・化学
トラスト」は数千のパテントを有ち乍ら之を用いることを許さない。西ヨーロッパの多数....
「現代哲学講話」より 著者:戸坂潤
て終局的に代表されるのと変らない。諸新聞社の間にチェーンシステムが成立しようと、
トラストが出来上ろうと、又他企業とのコンツェルンが形成されようとも、この点には変....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
的なゲゼルシャフトと社交組織とが、まだあまりハッキリと分離していないので、云わば
トラストと「協会」とが一つになっている部面が多いから、単一
トラストが「協会」と名....
「現代唯物論講話」より 著者:戸坂潤
る。一面に於てこの結果であり、他面に於て之を促進する原因であるものは、カルテルや
トラストやコンツェルン等の独占諸形態である。自由競争は自由競争の名の下に、事実上....
「思想としての文学」より 著者:戸坂潤
になる種類のユーモアがある。之は今いった社会的リアリティーを想定して、夫とのコン
トラストを特に動作によって表わしたものに他ならない。こうやって映画は社会的リアリ....