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「トリオ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

トリオの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
歯車」より 著者:芥川竜之介
やっぱり薬ばかり嚥んでいる。催眠薬だけでも大変だよ。ヴェロナアル、ノイロナアル、トリオナアル、ヌマアル……」 三十分ばかりたった後、僕は或ビルディングへはいり....
冬の日」より 著者:梶井基次郎
店が店を畳む時刻まで街角のレストランに腰をかけていた。ストーヴに暖められ、ピアノトリオに浮き立って、グラスが鳴り、流眄《ながしめ》が光り、笑顔が湧き立っているレ....
アーニイ・パイルの前に立ちて」より 著者:小林一三
直ちに映画の製作に一致すべき共通点があることを強調した。長谷川一夫、山田五十鈴のトリオが、如何に地方人を魅了し、優秀なる東宝色彩を維持しうるとしても、現在の映画....
踊る線条」より 著者:寺田寅彦
る。 第二のテーマでは鉛直な直線の断片が自身に並行にS字形の軌跡を描いて動く。トリオの部分は概して水平な短い直線の断片が現われてそれがちょうど編隊飛行の飛行機....
ジャーナリズム雑感」より 著者:寺田寅彦
。 ある若い学者がある日ある学会である論文を発表したその晩に私の宅へ遊びに来てトリオの合奏をやっていたら、突然某新聞記者が写真班を引率して拙宅へ来訪しそうして....
二つの正月」より 著者:寺田寅彦
の二人の日本人だけが登ることになった。地理学書でもまた物語でも読んで知っていたアトリオ・デル・カヴルロとかソマムとか、こういう名前も何となく嬉しく、また地質学者....
ラジオ雑感」より 著者:寺田寅彦
いたら階下で音楽が始まった。ラジオの放送音楽である。聞いてみるとそれはハイドンのトリオであった。こんな閑寂な武蔵野の片隅で、こういうものを聞くということが何とな....
レーリー卿(Lord Rayleigh)」より 著者:寺田寅彦
が三十年後の論文となっている(全集、五、p.315)。 一八八四年カナダのモントリオルで大英学術協会が開かれたときにレーリーが会長に選ばれた。当時彼は四十二歳....
連句雑俎」より 著者:寺田寅彦
るものに比較さるべきものとしては各種のいわゆる「室内楽」がある。すなわち三重奏《トリオ》、四重奏《カルテット》、五重奏《クインテット》と称するのがそれである。二....
路傍の草」より 著者:寺田寅彦
な郊外までJOAKが追い駆けて来ようとは思わなかったのであった。その晩はちょうどトリオでチャイコフスキーの秋の歌などもあった。周囲が静かであるためか、それとも器....
仮装人物」より 著者:徳田秋声
隅に椅子を取ったが、葉子も少し離れたところで、ラジオを聴いていた。彼女は何かしらトリオらしい室内楽の美しい旋律のなかから、自身の夢想を引き出そうとするように耳を....
白い道」より 著者:徳永直
は憲政会熊本支部にもひそかに出入している男であるが、小野、津田、三吉の労働幹部のトリオがしっかりしているうちは、まだいうことをきいていた。 「きみィ、応援するの....
道徳の観念」より 著者:戸坂潤
る。 ギリシア文化の所謂繁栄期(実は一種の頽廃期なのだが)を代表するこの哲学的トリオが、道徳に就いて提出した課題は、何が善であるか、否善と云われるものは何か、....
日本の頭脳調べ」より 著者:戸坂潤
文化勲章受領者で、云わば必要にして充分という感じを与えるものは、自然科学者のトリオである。この三人のつり合いもよく、この三人と他の自然科学者達との対照も呑み....
『唯研ニュース』」より 著者:戸坂潤
じられなかったが。 方言が相当板についた(と思われる)点、勘次とおつうと爺とのトリオの優秀な点、云われている通りだ。おかみさんの東京下町人らしい不自然さ、父と....