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「ドラム〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ドラムの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
足だったかの発電所などに落ち、地上線が半分不通となった。 そのほか川崎で石油のドラム缶が百二十個ぐらい燃えた由。 また、荻窪、鷺宮附近にバラバラ落下弾があり....
火星探険」より 著者:海野十三
独楽《こま》のように廻り出した。室内にあった自動車同士が、はげしくぶつかり合い、ドラム缶がひっくりかえり、油がどろどろ流れだす。缶はがらんがらん転げまわる、少年....
火星兵団」より 著者:海野十三
彼らの頭は、いずれも西瓜のように、丸味を持っていた。その西瓜のような頭の下には、ドラム缶のようにふくれた太い胴がついており、首は短くて、あるのかないのか、はっき....
太平洋魔城」より 著者:海野十三
すぐ受ける用意をしたまえ」 「はい」 通信士は、スイッチをひねって、写真電送のドラムを起動した。このドラムの中に、薬品をぬった紙が入っていて、向こうから送る電....
地球発狂事件」より 著者:海野十三
ものすごい地震は、非常な不安を起させ、誰もそのまま立っていることが出来ず、海底にドラム缶を転《ころ》がしたように横になった。 水戸記者は誰よりも早く転がった方....
東京要塞」より 著者:海野十三
の“東京要塞”と僭称していた某大国の秘密砲台の位置発見に大功をたてた自記地震計のドラムを硝子張りの箱に入れて、自慢そうに持っている。その黒いドラムの上には、あの....
ジャズ狂時代」より 著者:小野佐世男
たと客席は嵐のような拍手、舞台一ぱい絢爛と飾られた雛段には、スター・ダスターズのドラム、トロンペット、サクソフォン、キラキラ星の如く銀色を放つ楽器の数々が眼もま....
赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
の中にも品のいい男がいた。ピアノを奏していた男は、オスカーワイルドに似ているし、ドラムをひっぱたいていた男は中年のハープトマンに似ていた。 此処では余興として....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
熱海全市を走っていた。 しかし、そもそもの発火がガソリンの引火であり、つづいてドラムカンに引火して爆発を起し、発火と同時に猛烈な火勢で燃えひろがって処置なかっ....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
潟市へ行ったとき、博物館(であったと思う。あるいは別の場所だったかも知れない)でドラムカンの化け物のようなこの機雷を見た。それはその年かその前年ごろ新潟の浜へ漂....
お魚女史」より 著者:坂口安吾
わねえ。旦那は六十三なのよウ。年寄の方がいゝことよ。人間みたいじゃないでしょう。ドラムカンだのアキビンだの、そんなものと大して違いはないものなのよ。人間なんか、....
わが戦争に対処せる工夫の数々」より 著者:坂口安吾
空壕には困らなかつた。始めコンクリートの池を改造して防空壕をつくつたが、そのうちドラム缶をもらひ、蛸壺壕をつくつた。日本鋼管のエライ人から貰つたもので、鉄の蓋が....
二都物語」より 著者:佐々木直次郎
して、そこの扉についている落し戸から例の手紙を差し入れた。人々は、その頃は、ベッドラム★にある芝居を見るのに金を払ったと同じように、オールド・ベーリーの芝居を見....
線香花火」より 著者:中谷宇吉郎
に火花の像を結ばせると、火花の速度を測ることが出来る。このような場合、普通は廻転ドラムに捲きつけたフィルム上に写真を撮るのであるが、この場合のように感光度の極端....
だいこん」より 著者:久生十蘭
い兵隊さんが立っていた。 靴をもらえないのだとみえていつも素足に藁草履をはき、ドラム鑵をのせた牛車を追いながら陣地から降りてくる。腰に一尺ばかりの棒切れをさげ....