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ドリアン
「ドリアン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ドリアンの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河明り」より 著者:岡本かの子
の殻を裂くと、綿の花のような房が甘酸く唇に触れるマンゴスチンも珍らしかった。 「
ドリアンがあると、こっちへいらっした紀念に食べた果ものになるのですがね。生憎と今....
「柿の種」より 著者:寺田寅彦
り少なくも十分には取り扱われていない。 I博士の言うところを無断で借用すれば、
ドリアンという臭くてうまいくだもののことなど知らなくても日本人の一分は立つのであ....
「旅日記から」より 著者:寺田寅彦
巡査がいて道ばたの木の実を指さし「猿が食います」と言った。人糞の臭気があるという
ドリアンの木もある。巡査は手を鼻へやってかぐまねをしてそして手をふって「ノー・グ....
「読書法」より 著者:戸坂潤
ころが読書家の大半が、恐らくこのアレキサンドリア派なのである。ただそのアレキサン
ドリアン振りが、比較的馬鹿げていないかいるかの差はある。しかし実は、本を読むこと....
「蛸の如きもの」より 著者:豊島与志雄
くる。小麥色の引きしまった頬に、ふさふさした黒髪。南国調だ。パパイヤ、マンゴウ、
ドリアン……それほど香気の強い果物は更に南方へ譲って、せめて、木影の凉風に泡盛の....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
っていました。その娘のマリー・ルイズは、ルイ・ド・グラモン公爵の息子《むすこ》ア
ドリアン・シャール・ド・グラモンと言って、枢密官であり親衛軍の連隊長で陸軍中将で....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
点にありと謂わねばならぬ。 七三 命賭けの発案権 ギリシアのシャロンダスが
ドリアン法を制定した時に発した命令は頗る奇抜である。曰く、「この法典の改修または....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
う。『唐大和尚東征伝』や蘭人リンスコテンの『東印度紀行《ヴォヤージュ・エス・アン
ドリアンタル》』(一六三八年アムステルダム版、一二二頁)を見ると、昔はアジアの南....
「日記」より 著者:宮本百合子
思うと、可哀そうになって来たが何とも云ってやり様もなかった。 夜なんかして、「
ドリアン・グレー」を読んで見る。 いつもながら驚く。Longfellow's ....
「鉄鎚」より 著者:夢野久作
い血と涙を片っ端から溝泥《どぶどろ》の中に踏み込んで、見返りもせずに濶歩して行く
ドリアングレーなぞいう代表的な連中は、もう親友以上に心安くなって、スッカリ悪魔通....
「旅愁」より 著者:横光利一
「しかし、これは十の字を描いて、これこそ一番純粋な絵だという、例の、そら、モン
ドリアンだ。誰にでも純粋に見えるところを、純粋にして見せただけの工夫でしょう。」....
「絵姿」より 著者:渡辺温
。彼は全く無心だ。彼はまるで何か無知な美しい生物のようにも思えるではないか。……
ドリアン・グレイと云うのだね?――紹介してくれ給え。』 『
ドリアン・グレイは僕の....