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ノンセンス
「ノンセンス〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ノンセンスの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西郷隆盛」より 著者:芥川竜之介
う史料は始めから否定している僕にとっては、折角《せっかく》の君の名論も、徹頭徹尾
ノンセンスと云うよりほかはない。まあ待ち給え。それは君はそう云う史料の正確な事を....
「「生活」+「戦争」+「競技」÷0=能」より 著者:癋見鈍太郎
純真純美さを、あらゆる刹那に発揮し得るように出来ている。換言すれば、生活の極致の
ノンセンスが戦争になる。戦争の
ノンセンスの極致がスポーツとなるので、生活から戦争....
「全体主義」より 著者:国枝史郎
であろう。 全体主義に哲学が無い、思想が無いなどと云為されて来たことが、これで
ノンセンスになったことを知るであろう。 それに、大哲カントやヘーゲルを産んだ独....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
較にならぬほどよい。「スピード・アップ・ホー」の合唱のごときはなはだばかげていて
ノンセンスではあるが、その
ノンセンスの中にはおのずから
ノンセンスの律動的な呼吸が....
「虞美人草」より 著者:夏目漱石
うな煙草を、鼻の先へ持って来てふんふんと二三度|嗅《か》いだ。小野さんはいよいよ
ノンセンスなわる洒落《じゃれ》だと思った。 「まあ歩きながら話そう」 悪洒落の....
「明暗」より 著者:夏目漱石
達より小林の方が変だという事に気のついた二人は、声を出して笑った。津田の時々使う
ノンセンスと云う英語がお延の記憶に蘇生《よみが》えった。「小林と
ノンセンス」こう....
「詩の原理」より 著者:萩原朔太郎
茫《こうぼう》とひろげて行ったら、遂に詩の外延は無限に達し、内容のない空無の中で
ノンセンスとして消滅せねばならないだろう。言語はすべて比較であり、他との関係に於....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
女は愛すべきかなだよ。自分の家へ出入りの車に乗つてあそこまで来るなんてなんという
ノンセンスだ。それにあんな所でまたガレーヂの車にのりかえるとは。さすが大家のお嬢....
「途上の犯人」より 著者:浜尾四郎
、君が誰を殺したか、順序をたてて話してごらんなさい」 私は彼がしゃべる事が必ず
ノンセンスだろうと思ったのである。精神病の医者でない私には、こうやったなら相手の....
「予が半生の懺悔」より 著者:二葉亭四迷
んと》なんだ。 が、そこまでは豈夫《まさか》に思い切れなかった。人生は無意味《
ノンセンス》だとは感じながらも、俺のやってる事は偽《うそ》だ、何か光明の来る時期....
「高台寺」より 著者:宮本百合子
から来ている。華やかな桃色が走馬燈のように視覚にちらつき、いかにも女性的な興奮と
ノンセンスな賑わいが場内を熱くする。―― 一列に舞台の上できまり、さて桜の枝を....
「モスクワ印象記」より 著者:宮本百合子
うに、ここでは何でもふんだんだ。プラカートと観客席から飛び出す役者まで、或る場合
ノンセンスな程、モスクワの舞台にはうんとある。けれども、標語は反対に、安全デーと....
「家常茶飯 附・現代思想」より 著者:森鴎外
嬢。ゆうべ夜通し考えていましたの。(間。) 画家。(あちこち歩き始む。)何もかも
ノンセンスだ。(間。また歩きつつ。)不思議だ。 令嬢。ええ。不思議でございますと....
「難船小僧」より 著者:夢野久作
それあそうでしょうけどね。迷信は迷信でしょうけどね」 「ムフムフ。ナンセン小僧を
ノンセンス小僧に切り変えるんだ。迷信が勝つか。俺達の動かす器械が勝つかだ」 「つ....
「キチガイ地獄」より 著者:夢野久作
ところから起った間違いでしたが、しかもそのお蔭で折角のAの計画が実に意想外とも、
ノンセンスとも云いようの無い、悲惨な結果に陥ることになったのです。 それから約....