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「ハンドル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ハンドルの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
歯車」より 著者:芥川竜之介
向うから近づき出した。彼は焦茶いろの鳥打ち帽をかぶり、妙にじっと目を据えたまま、ハンドルの上へ身をかがめていた。僕はふと彼の顔に姉の夫の顔を感じ、彼の目の前へ来....
或る女」より 著者:有島武郎
ながらようやく事務室の戸の前に来て、あたりを見回して見て、ノックもせずにいきなりハンドルをひねった。ノックをするひまもないようなせかせかした気分になっていた。戸....
或る女」より 著者:有島武郎
を降りて、これも暗い廊下を四五|間《けん》たどって手術室の前まで来た。つやが戸のハンドルを回してそれをあけると、手術室からはさすがにまぶしい豊かな光線が廊下のほ....
」より 著者:犬田卯
ら、俺、話したばかりなんだ。」 塚屋は小さい算盤を再び懐中して、馴れた手つきでハンドルを握った。一刻を争う……といったような面持で、「それじゃ、まア、せっかく....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
だチクワロール二本を、左右二本の木製の支柱にわたしただけのもので、ロールについたハンドルを回しながら、原紙のボール紙をロールにかませると、しわが寄ったボール紙が....
透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
かれは、おそろしいことに出会ってしまった。 なにげなく手をかけようとしたドアのハンドルが、血でまっかにそまっているのだ。 これはただごとではない。 博士の....
浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ノット。よろしい、いま重油の弁をあけるよ」 弁を預かっていた面長な男が、大きなハンドルをしずかにまわしながら、計器の針の動くのをじっとみつめている。と、突然、....
宇宙戦隊」より 著者:海野十三
しろへ押しもどされた。 「出発――」 たたきつけるような山岸中尉の声。がくんとハンドルは引かれ、スロット(飛行機の両翼にある墜落をふせぐ仕掛)は変えられた。気....
宇宙尖兵」より 著者:海野十三
取付けられてある大きな配電盤の前へいって、計器を仰ぎながら、いくつかの小さい調整ハンドルを廻していたが、そのうちに手をハンドルから放すと大きなスイッチをがちゃり....
英本土上陸作戦の前夜」より 著者:海野十三
ず、つづいて、運転台にとびのった。 「あら、あなたと反対だったわね」 アンは、ハンドルのことをいっているらしかった。 「よし、こっちへ替れ。おれが、運転する」....
怪星ガン」より 著者:海野十三
て、一段高い配電盤のまえに立って、一同のほうに背中を見せ、しきりに計器を見ながらハンドル型の調整器をまわしているのだった。誰が見てもそうとしか見えないが、じつは....
海底大陸」より 著者:海野十三
遠鏡は潜水艦の潜望鏡のように、天井からぶらりとさがっている円筒状のもので、下にはハンドルをまわすと、上下左右、どちらでも水中を自由に見物できるものであった。 「....
海底都市」より 著者:海野十三
ころまであげてくれたまえ。そうだとも、もちろんその計器の調整器《ちょうせいき》のハンドルをまわしてだ」 ダリヤ嬢とよばれた猿の生まれかわりみたいな顔のお喋《し....
怪塔王」より 著者:海野十三
て、テレビジョンを壁にうつしてみました。 このテレビジョンの器械には、自動車のハンドルみたいなものがついていて、これを廻すとレンズがうごきます。そのレンズの向....
火星探険」より 著者:海野十三
》をあげた。自動車は小屋の中から、がたがたと音をさせて外に姿をあらわした。河合がハンドルを握り、その横の席で山木が一生けんめいに愛嬌《あいきょう》をふりまき、皆....