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「バイカル湖〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

バイカル湖の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
李陵」より 著者:中島敦
を雪に和して喰《くら》いもって飢えを凌《しの》いだ話や、ついに北海《ほっかい》(バイカル湖)のほとり人なき所に徙《うつ》されて牡羊《おひつじ》が乳を出さば帰るを....
道標」より 著者:宮本百合子
ないのであった。雪そのものについてだけ云うならば、ハルビンを出たシベリア鉄道が、バイカル湖にかかってから大ロシアへ出るまで数日の間、伸子たちは十二月中旬の果しな....
恋の一杯売」より 著者:吉行エイスケ
下、さすが悪い気持ちではない。いまでは少数の帝政派も日本に駆逐されてしまって新にバイカル湖畔から輸送された泥人形と、コーカサス遺族達によって世間は私に怠惰と、大....
あとがき(『モスクワ印象記』)」より 著者:宮本百合子
侵略戦争の遂行のためにわたしたち人民の口はふさがれ、眼にカーキ色の幕がはられた。バイカル湖まではこちらで貰うというようなことがしらふで話されていた時期に、ソヴェ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
旅団長として皇帝と同じ食卓で茶を喫んだ記憶を秘蔵し、ボルシチの料理人は革命当時にバイカル湖を泳いで逃げた大銀行家のなれの果てだし、路傍に燐寸を売る老婆という老婆....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
は靄《もや》の湧いた樹々を黒く浮上らせながら沈んでゆくのを見て、シベリアの景色、バイカル湖のあたりや、モスク※の日没を思い出しました。栄さんのところへは、十七日....
氷河」より 著者:黒島伝治
た。どの顔からも、まだ、患者らしい疲労がとれていなかった。 すが/\しい朝だ。バイカル湖の方から来る風に、雪を含んだ雲が吹き払われて、太陽が遠い空に素裸体にな....