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「バイブル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

バイブルの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
は驚きながら、その人物の肩ごしに、読んでいる本を一瞥《いちべつ》致しました。本はバイブルで、その人物の右手の指は「爾《なんじ》の墓を用意せよ。爾は死すべければな....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
き上げらるる筈ではないか。 われ等の態度は、全然これと選を異にする。われ等は、バイブルが人間界に漏らされたる、啓示の集録であることを認め、之を尊重することを知....
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
般に認容されている宇宙創造伝説の推移に関する考えは、ドイツの読者間には『バベルとバイブル』(Babel und Bibel)という書物によって周知のことと思うか....
明治十年前後」より 著者:淡島寒月
まう頃だった。私はその本屋をはじめ、小川町の「三久」、浜町の「京常」、池の端の「バイブル」、駒形の「小林文七」「鳥吉」などから頻りに西鶴の古本を漁り集めた。(こ....
我が宗教観」より 著者:淡島寒月
宗教に興味も唆られて、実は意味は分らなかったが、両国の島市という本屋で、金ピカのバイブルを買って来て、高慢な事をいっていたものでした。またその頃|駿河台にクレツ....
欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
もって、まことに顔回の意を得たりとなすと同一なり。 また問うて曰く、ヤソ教の『バイブル』中に説くがごとき怪誕妄説は信ずべからずといえども、かのユニテリアン宗に....
後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
ありました。もしあの人が読んだ本があるならば、タッタ二つでありました、すなわち『バイブル』とフォックスの書いた『ブック・オブ・マータース』(“Book of M....
獄中消息」より 著者:大杉栄
人間の女房だ。何をしたって分不相応ということがあるものか。 せっかく持って来たバイブルをあまりにすげなく突返してはなはだ済まなかった。実はイタリア語ので二度も....
自叙伝」より 著者:大杉栄
同じクリスチャンだった。が、僕は全然奇蹟を信じないのに反して、彼はほとんどそれをバイブルの文句通りに信じていた。僕は自分の中にあるものと信じていたのに反して、彼....
チベット旅行記」より 著者:河口慧海
に生れ変って来るという説明はほとんどありはしない。全くないとはいわぬ。既に耶蘇のバイブルの中にそういうような意味も顕れて居るから全く無いとはいわないが、お前達の....
非凡なる凡人」より 著者:国木田独歩
ットやステブンソンやヱヂソンは彼が理想の英雄である。そして西国立志編は彼の聖書《バイブル》である。 僕のだまって頷《うなず》くを見て、正作はさらに言葉をつぎ ....
風と光と二十の私と」より 著者:坂口安吾
で、押入は無用であった。所蔵していたものといえば高貴な女先生の幻で、私がそのころバイブルを読んだのは、この人の面影から聖母マリヤというものを空想したからであった....
青春論」より 著者:坂口安吾
にあるものは、ただ、孤独のみ。 魂の孤独を知れる者は幸福なるかな。そんなことがバイブルにでも書いてあったかな。書いてあったかも知れぬ。けれども、魂の孤独などは....
精神病覚え書」より 著者:坂口安吾
千谷さんや、若いお医者さんの話では、パウロがテンカンではないかということであり、バイブルに現れるパウロの表現に、テンカンの要素が見られるということであったが、マ....
二十一」より 著者:坂口安吾
て済まぬ、と言った。ところが意外のところに伏兵があって、看護婦云々の一言をきくやバイブルの看護人が生き返ったキリストの如くに突然グルリと目玉をむいたので、アッと....