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バター
「バター〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
バターの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「西航日録」より 著者:井上円了
筆を執るにものうし。ただ終日、甲板上に横臥するのみ。余よっておもうに、人の脳漿は
バターに似たるか、暑気の加わるに従い、融解して水のごとくなるを覚ゆ。二日雷雨起こ....
「デンマルク国の話」より 著者:内村鑑三
とにおいてあるのであります。ことにその誇りとするところはその乳産であります、その
バターとチーズとであります。デンマークは実に牛乳をもって立つ国であるということが....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
キングウイスキー少量、それから野菜は玉ねぎ一貫匁とごぼう二本位、岡東は缶詰四個と
バター一|封度をくれる。 二人の話はあいかわらず食うこと、飲むこと、喫うこと、....
「恐竜島」より 著者:海野十三
に積んで来た食糧はここ四五日間をふつうにまかなうに十分であった。空缶の隅についた
バターをほじくったり、椰子の実の白い油をかじって空腹をしのいでいた玉太郎にとって....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
よ。アブラ虫だって、生きてうごいていれば友だちのかわりになりますからねえ。それに
バターをなめさせたり、ジャガイモをくわせたりしていると、アブラ虫もだんだんわしに....
「超人間X号」より 著者:海野十三
扉がひらいて、一人の機械人間が、銀の盆《ぼん》の上に朝食をのせてあらわれた。
バタートーストにスープに、ハムエッグスに、コーヒーに葡萄酒《ぶとうしゅ》、どれも....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
ていた。 「――お気に召さないんですか。これほどの面白い話を――」 若い男は、
バター・ナイフを強く握って、猫のように身構えた。 僕はわざと軽く鼻の先で笑った....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
ーセージ、オムレツ、ハム、サーディン、マカロニ、サラダ、キャフェ、チョコレート、
バター、ジャム、砂糖、塩、米というように、普通の食品を二十ばかりならべた上に、な....
「茶の本」より 著者:岡倉由三郎
らを媒介として人道を語り老荘と禅那とを説き、ひいては芸術の鑑賞にも及んだもので、
バターの国土の民をして、紅茶の煙のかなたに風炉釜の煮えの別天地のあることを、一通....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
ってお茶を飲みます。いわゆる|お茶時です。お茶は紅茶で、お茶受けにはパンの薄片に
バターを塗ったもの、ビスケット、ケーキ、その時々の主婦の思い付きによります。時に....
「臨終まで」より 著者:梶井久
寝かせた儘手水を使わせ、朝食をとらせました。朝は大抵牛乳一合にパン四分の一斤位、
バターを沢山付けて頂きます。その彼へスープ一合、黄卵三個、肝油球。昼はお粥にさし....
「泥濘」より 著者:梶井基次郎
同じという答えが出たりする。有楽町で途中下車して銀座へ出、茶や砂糖、パン、牛酪《
バター》などを買った。人通りが少い。ここでも三四人の店員が雪投げをしていた。堅《....
「冬の日」より 著者:梶井基次郎
をしに自分は来たのだ」 彼はそれが自分自身への口実の、珈琲《コーヒー》や牛酪《
バター》やパンや筆を買ったあとで、ときには憤怒のようなものを感じながら高価な仏蘭....
「変身」より 著者:カフカフランツ
ンド、グレゴールが二日前にまずくて食えないといったチーズ、何もぬってはないパン、
バターをぬったパン、
バターをぬり、塩味をつけたパン。なおそのほかに、おそらく永久....
「だしの取り方」より 著者:北大路魯山人
大変なことだ。外国人はかつおを知らないし、従ってかつおぶしを知らない。牛乳とか、
バターとか、チーズのようなもの一本で料理をしている。しかし、これは不自由なことで....