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「バック〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
バックの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
たまま、壇の上へ上がってきました。この河童はプログラムの教えるとおり、名高いクラ
バックという作曲家です。プログラムの教えるとおり、――いや、プログラムを見るまで....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
朝、甲野は彼女の部屋になった玄関の三畳に鏡を据え、いつも彼女が結びつけたオオル・
バックに髪を結びかけていた。それは丁度|愈《いよいよ》お芳が田舎へ帰ろうと言う前....
「夢」より 著者:芥川竜之介
った。が、体は――殊に胸は立派《りっぱ》だったのに違いなかった。それからオオル・
バックにした髪の毛も房ふさしていたのに違いなかった。わたしはこのモデルにも満足し....
「星座」より 著者:有島武郎
ぶ》らして暗く灯っていた。机の片隅には「青年文」「女学雑誌」「文芸倶楽部」などの
バック・ナムバアと、ユニオンの第四読本と博文館の当用日記とが積んであるのを清逸は....
「西航日録」より 著者:井上円了
もって聞こゆ。ことに夫婦ともになにごとにも深切にして、特に余をして当地寺院の別邸
バックレー氏の宅に止宿するの便宜を得さしめ、遠近の学校および紳士等にいちいち紹介....
「明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
学者では主としてベンサム、ミル、スペンサー、シジュウィック、リュイス、バショー、
バックル、ラ
バック。フランスの学者では主としてルソー、モンテスキュー、ギゾー、コ....
「暗号数字」より 著者:海野十三
んだとき、彼ののった円タクは、新宿|追分の舗道に向ってスピードをゆるめ、運転手は
バック・ミラーの中からふりかえって、 「旦那、この辺でいいですか」 とたずねた....
「鬼仏洞事件」より 著者:海野十三
、見ていただけではない。 (あ、あの人が危い!) と思った瞬間、彼女は、ハンド
バックの中に手を入れるが早いか、小型のシネ撮影器を取り出し、顔子狗の方へ向け、フ....
「三十年後の世界」より 著者:海野十三
しにすっかりまかせておきなさい」 キンちゃんは、それから料理部屋へかけこむと、
バックにいっぱい食べ物をつめて、提《さ》げて出て来た。 そこで一行は、例の池へ....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
を開いてはならないと命令した。 そのあとで警部は、今しがた第三の犠牲者のハンド
バックから見付けてきた例の十字架に髑髏の標章を、車内の明るい燈火の下で、注意深く....
「西湖の屍人」より 著者:海野十三
云った。 「神田仁太郎という男だネ」そういって、私は、帆村の室にかかっているブコ
バックの裸体画が、正午ちかい陽光をうけて、眩しそうなのを見た。 「あの袋小路には....
「爆薬の花籠」より 著者:海野十三
もしらなかった。房枝は、ただもうこの婦人が気の毒になって、自分のハンケチをハンド
バックから出すと、道子夫人の羽織のうえの泥を吸いとりはじめた。が、このハンケチも....
「鉄の処女」より 著者:大倉燁子
情がありありとあらわれていた。 S夫人はいつの間に取ってあったものか、ハンド・
バックから戸籍謄本を出して、彼に見せながら云った。 「では、この死亡となっている....
「三狂人」より 著者:大阪圭吉
物凄い掻傷が煮凝のような血を吹き、わけても正視に堪えぬのは、前額から頭蓋へかけて
バックリ開いた大穴から、なんと脳味噌が抜きとられて頭の中は空っぽだ。とられた脳味....
「白妖」より 著者:大阪圭吉
山道を疾走り続けていた。S字型のジッグザッグ道路で、鋸の歯のような猛烈なスイッチ
バックの中を襞※の向うへ走り去る。同じところをグルグル廻っているようだが、それで....