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パス
「パス〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
パスの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
の鼻が曲っていたとすれば、世界の歴史はその為に一変していたかも知れないとは名高い
パスカルの警句である。しかし恋人と云うものは滅多に実相を見るものではない。いや、....
「ある宇宙塵の秘密」より 著者:海野十三
て買われた無上の尊いものである」 操縦者の乗っていないロケットは、ジャイロコン
パスの力をたよりに、だんだんと火星に近づいていった。それは古い物語のなかに現われ....
「三つの窓」より 著者:芥川竜之介
度は自然主義の作家になることを空想していた。のみならず兵学校を卒業してからもモオ
パスサンの小説などを愛読していた。人生はこう云うK中尉には薄暗い一面を示し勝ちだ....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
態となるような温度を生じたと考えた方がよい。――ここで我々は仏教徒のいわゆるカル
パス(Kalpas)の輪廻を思い出さないわけにはゆかない。それは実に一〇〇万年の....
「二十五年間の文人の社会的地位の進歩」より 著者:内田魯庵
執拗く腸の底までアルコールに爛らして腹の中から火が燃え立つまでになり得ない。モウ
パスサンは狂人になった。ニーチェも狂人になった。日本の文人は好い加減な処で忽ち人....
「恐竜島」より 著者:海野十三
面へぼちゃんと落ちて、ぐらぐらと来た。あのときばかりは船長以下、舵《かじ》もコン
パスも放《ほう》りっぱなしにして、みんながいっしょにすがりついて、船橋《ブリッジ....
「火星兵団」より 著者:海野十三
ならんでいる計器は、空を飛ぶ時、ぜひとも、よく見ていなければならない速度計やコン
パスや、そうして原子弾弁や加速度計などであったのである。
「おや、こいつは困った....
「怪塔王」より 著者:海野十三
洋であることはわかっていますが、太平洋といってもたいへんひろいですからねえ、コン
パスを見ても、方角はわかりますが、自分が今いる場所まではわかりかねます。こういう....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
たのであろうか。 司令塔のリット少将は、金モール燦然たる軍帽をぬいで、傍のコン
パスに被せ、さも疲れたらしく腰を籐椅子に埋めて、電話にかかっていた。 「なんじゃ....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
魔に苦しめられるイヴァンを描いた一節だった。イヴァンを、ストリントベルグを、モオ
パスサンを、或はこの部屋にいる僕自身を。…… こう云う僕を救うものは唯眠りのあ....
「故郷」より 著者:井上紅梅
に突立っていた。袴も無しに股引穿きの両足を踏ん張っている姿は、まるで製図器のコン
パスみたいだ。 わたしはぎょっとした。 「解らないかね、わたしはお前を抱いてや....
「私の活動写真傍観史」より 著者:伊丹万作
とみえ、ある日突然二階に上つてきて我々に即時撤退を要求した。そのうち伊藤も試験に
パスして松竹キネマ俳優学校の生徒となり、一定の給費を受けて通学するようになつたの....
「二葉亭追録」より 著者:内田魯庵
人宗の開山|福沢翁が富の福音を伝道しつつも士魂商才を叫んだ如く、当時の青年はコン
パスや計算尺を持つ技師となっても、前垂掛けで算盤を持っても、文芸に陶酔してペンを....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
るあたわず。風位は西北風にして、船中暑さを知らず。午後、無数のイルカ魚(英語ポー
パス)の列を成し、船にそいて進むを見る。船中無聊のあまり、喜望峰出航以来、毎日た....
「私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
船賃はたしか二円で、食事なしである。広大号を選んだ理由は、中国船に乗れば苦力同様
パスポートがいらないし、第一船賃がうんと安かったからだ。 乗ってみると、なるほ....