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パパ
「パパ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
パパの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「小さき者へ」より 著者:有島武郎
お前たちが大きくなって、一人前の人間に育ち上った時、――その時までお前たちの
パパは生きているかいないか、それは分らない事だが――父の書き残したものを繰拡《く....
「一房の葡萄」より 著者:有島武郎
てほしくってたまらなくなりました。けれども僕はなんだか臆病《おくびょう》になって
パパにもママにも買って下さいと願う気になれないので、毎日々々その絵具のことを心の....
「真夏の夢」より 著者:有島武郎
んの足もとの床の上にすわって、布切れの端を切りこまざいて遊んでいました。 「なぜ
パパは帰っていらっしゃらないの」 とその小さい子がたずねます。 これこそはそ....
「開扉一妖帖」より 著者:泉鏡花
、古河銅山の書記になって、二年ばかり、子まで出来たが、気の毒にも、山小屋、飯場の
パパは、煩ってなくなった。 お妻は石炭|屑で黒くなり、枝炭のごとく、煤けた姑獲....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
の口から泪をもって聞かされた話があるからなのだ。 この若い女には、彼女の胎児に
パパと呼ばせる男がなかったのだ。と云って、その男が死んでしまったわけではない。早....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
とんど全部が、衣食住に金をかけていない。かれらの食物はタピオカやタロ芋やバナナや
パパイヤや、それから魚などだ。それらは自然に島にたくさんなっている。酋長のゆるし....
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
瑚《さんご》。赤い屋根。緑の密林《ジャングル》。七色の魚群《ぎょぐん》。バナナ。
パパイヤ。サワサップ。マンゴスチン。海ガメ。とかげ。わに。青黒い蛇(こんなものは....
「恐竜島」より 著者:海野十三
、どんな風に流されていくか、まずそのことについて御注目をねがいたい。 モン
パパ号の船客 玉太郎が船客として乗っていたその汽船は、フランスに籍のあるモンパ....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
に無線電話がきこえてくる。早口でしゃべっているのは、前にいく恐竜第六十戦隊の司令
パパーニン中佐からであった。 それは、途中からであったが、 「――約八十隻ノ潜....
「○○獣」より 著者:海野十三
ていた。ビビビーン、ビビビーンと窓硝子の音が息をするのと同じ度数で、その大火光も
パパーッ、
パパーッと息をした。だから敬二は、窓硝子の怪音と東京ビルの横腹を照らす....
「獄中消息」より 著者:大杉栄
に来てくれ。子供の名は、どうもいいのが浮んで来ない。これは一任しよう。 魔子は
パパちゃんを探さないか。もっともあいつはいろんな伯父さんがよく出て来たりいなくな....
「日本脱出記」より 著者:大杉栄
の後、その尾行の一人が僕にこんな話をした。 「魔子ちゃんにはとても敵いませんよ。
パパさんいる? と聞くと、うんと言うんでしょう。でも可笑しいと思って、こんどはパ....
「雛妓」より 著者:岡本かの子
怖を覚えて慄え上った。思わず逸作に取縋って家の中で逸作を呼び慣わしの言葉の、 「
パパウ!
パパウ!」 と泣き喚く顔を懸命に逸作の懐へにじり込ませていた。 「コ....
「かの女の朝」より 著者:岡本かの子
知らなくっても? ――そうさ、何処の雑誌だっておんなじだもの。 ――あれだ、
パパにゃかないませんよ。 かの女は自分のことと較べて考えた。かの女はいつか或る....
「河明り」より 著者:岡本かの子
。 一本のマングローブの下で、果ものを主食の朝餐が進行した。レモンの汁をかけた
パパイヤの果肉は、乳の香がやや酸※かさと匂いがあった。指ほどの長さでまるまると肥....