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ヒス
「ヒス〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ヒスの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「飯田蛇笏」より 著者:芥川竜之介
つか抜いてあった。僕の蛇笏に対する評価はこの時も亦ネガティイフだった。殊に細君の
ヒステリイか何かを材にした句などを好まなかった。こう云う事件は句にするよりも、小....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
「若槻《わかつき》はまたこうもいうんだ。あの女はこの半年《はんとし》ばかり、多少
ヒステリックにもなっていたのでしょう。一時はほとんど毎日のように、今日限り三味線....
「片恋」より 著者:芥川竜之介
をしながら、僕にいや味でも云うような調子で、こう云うんだ。あいつは悪くすると君、
ヒステリイだぜ。
だが、
ヒステリイにしても、いやに真剣な所があったっけ。事によ....
「玄鶴山房」より 著者:芥川竜之介
の毒に思い、時々母の代りに詫《わ》びたりした。しかし彼は苦笑したぎり、「お前まで
ヒステリイになっては困る」と話を反らせるのを常としていた。
甲野はお鳥の嫉妬に....
「さまよえる猶太人」より 著者:芥川竜之介
からである。
が、もし読者がそれに多少の困難を感ずるとすれば、ペックがその著「
ヒストリイ・オブ・スタンフォオド」の中で書いている「さまよえる猶太人」の服装を、....
「二つの手紙」より 著者:芥川竜之介
Werner の与えている実例から、始めましょう。彼によりますと、ルウドウィッ
ヒスブルクの Ratzel と云う宝石商は、ある夜|街《まち》の角をまがる拍子に....
「誘惑」より 著者:芥川竜之介
似《てまね》をする。女は電灯の光の中にこの手紙へ目を通すが早いか、烈《はげ》しい
ヒステリイを起してしまう。婆さんは呆気《あっけ》にとられたまま、あとずさりに戸口....
「或る女」より 著者:有島武郎
どうしてこんな変な心持ちになるのだろう。血のせいとでもいうのだろうか。事によると
ヒステリーにかかっているのではないかしらんなどとのんきに自分の身の上を考えていた....
「或る女」より 著者:有島武郎
憎しみとのもつれ合った、かつて経験しない激しい情緒がすぐに葉子の涙を誘い出した。
ヒステリーのように間歇的《かんけつてき》にひき起こるすすり泣きの声をかみしめても....
「星座」より 著者:有島武郎
の毒なことではないか」
醜《みにく》いほど血肥《ちぶと》りな、肉感的な、そして
ヒステリカルに涙|脆《もろ》い渡井《わたらい》という十六になる女の生徒が、穢《き....
「私の父と母」より 著者:有島武郎
しまうのではないかと思ったものである。しかし生来の烈しい気性のためか、この発作が
ヒステリーに変わって、泣き崩《くず》れて理性を失うというような所はなかった。父が....
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
スのと同等の価値を認めてもいいと思われる。そしてこのラプラスの方がまた彼のケーニ
ヒスベルクの哲学者のよりははるかに優れているのである。 ビュッフォンは彼の時代....
「山吹」より 著者:泉鏡花
、人間界にあるまじき、浅ましい事をお目に掛けて、私どうしたら可いでしょうねえ。(
ヒステリックに泣く。) 画家 (止むことを得ず、手をさすり脊筋を撫づ)気をお鎮め....
「西航日録」より 著者:井上円了
足る。 五月七日、早朝ベルリンを発し、午後七時、ドイツ北部の一大都会たるケーニ
ヒスベルクに着し、ここに一泊す。当地は碩学カント先生の郷里なり。翌八日午前、まず....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
ダ(ハーグ、アムステルダム、ロッテルダム) ドイツ(ベルリン、ライプチヒ、ケーニ
ヒスベルク、ウィッテンベルク、フランクフルト) スイス(バーゼル、チューリヒ、ル....