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「ビクター〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ビクターの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
ある崖上の感情」より 著者:梶井基次郎
とんど一人で喋《しゃべ》っていた。漆喰《しっくい》の土間の隅《すみ》には古ぼけたビクターの蓄音器が据えてあって、磨り滅ったダンスレコードが暑苦しく鳴っていた。 ....
現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
、日本放送協会などでもその実現化に努力している。そして各国でも(米国のR・C・Aビクター会社、英国のマルコーニE・M・I会社、独逸のテレフンケン会社、その他ソヴ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
りず。写真でいいからいいのが欲しくてたまりません。そして、もしかしたら林町の古いビクターをかりて来るかもしれません。絵は欲しいことね、私は仕事の間にタバコすわず....
グロリア・スコット号」より 著者:ドイルアーサー・コナン
けて、しばらくの間煙草をくゆらしながらその頁をひっくりかえしていた。 「君は僕がビクター・トレヴォの話をしたのをきいたことがなかったかね?」 彼はきいた。 「....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
大そう面白くて有益なお話で、映画俳優の卵には後日役に立つに相違ない話だ。けれどもビクターの犬の十五分の一も謹聴という態度を表しているのは完璧にタダの一人もいなか....
日記」より 著者:宮本百合子
る正当な態度を明示された大いなる賜物。 石原さんの音楽会、□村禎子氏のピアノ。ビクターでエルマンのアベマリアをきいて驚いた。心がぞっとするほど音の裡に強い肉感....
日記」より 著者:宮本百合子
ックの原稿を書かないでもよいことになったので幸福そうに見える。珍らしく午前中からビクターをかけ、繰返し、ハンデルのラルゴを聴いて居る。起き抜けから、自分の鼓膜に....
レコード夜話」より 著者:宮城道雄
たアルバムへ手さぐりで一枚ずつレコードをはめていった。 幸いのことに、つい先日ビクターから勤続二十五年以上の御褒美に小型電気蓄音機を貰ったので、それで聴いて楽....
わが寄席青春録」より 著者:正岡容
はニットウのほかにはオリエント、ヒコーキ、ツル、内外そして日本盤を売り出し当初のビクター。オリエントとヒコーキは今日のコロムビア系で、リガールレコードの関西版と....
I駅の一夜」より 著者:中谷宇吉郎
てみると、目白《めじろ》の女子大の出身で、専攻は英文学であったそうである。卒業後ビクターの宣伝部とかに暫《しばら》く勤めていたが、郷里に帰って女学校に奉職し、今....