»
ビス
「ビス〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ビスの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「河童」より 著者:芥川竜之介
ス党を支配しているものは名高い政治家のロッペです。『正直は最良の外交である』とは
ビスマルクの言った言葉でしょう。しかしロッペは正直を内治《ないち》の上にも及ぼし....
「彼」より 著者:芥川竜之介
の家へ帰るようになった。病名は確かに腎臓結核《じんぞうけっかく》だった。僕は時々
ビスケットなどを持ち、彼のいる書生部屋へ見舞いに行った。彼はいつも床《とこ》の上....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
らびた、妙なものが一枚包んであった。
「何だ、それは?」
「これか? これは唯の
ビスケットだがね。………そら、さっき黄《こう》六一と云う土匪《どひ》の頭目の話を....
「水の三日」より 著者:芥川竜之介
ら、各の室へ帰って行く。その途中の廊下に待っていて、僕たちは、おとなの諸君には、
ビスケットの袋を、少年少女の諸君には、塩せんべいと餡パンとを、呈上した。区役所の....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
る。が、死よりも強いものは勿論天下に恋ばかりではない。たとえばチブスの患者などの
ビスケットを一つ食った為に知れ切った往生を遂げたりするのは食慾も死よりは強い証拠....
「或る女」より 著者:有島武郎
見るといつものとおり顔をまっ赤《か》にしながら帽子を取って挨拶《あいさつ》した。
ビスマークのような顔をして、船長より一《ひと》がけも二《ふた》がけも大きい白髪の....
「或る女」より 著者:有島武郎
は妹たちが就寝してから倉地の下宿を訪れた。倉地はたった一人でさびしそうにソウダ・
ビスケットを肴《さかな》にウィスキーを飲んでいた。チャブ台の周囲には書類や港湾の....
「春の上河内へ」より 著者:板倉勝宣
六百山はなかなか綺麗だ。殊に木の間から見た大正池と雪の霞沢の谷は美しい。昼めしに
ビスケットを噛っていると雨になった。焼のラバーの跡には、雪が層をなして見える。小....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
花の白い奥に、ものを忍ばすようにして、供物をした、二つ折の懐紙を視た。備えたのは
ビスケットである。これはいささか稚気を帯びた。が、にれぜん河のほとり、菩提樹の蔭....
「旅なかま」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
等のぶどう酒がふきだしていました。パン屋で一シリングの堅パンひとつ買うと、大きな
ビスケットを六つ、しかも乾ぶどうのはいったのを、お景物にくれました。 晩になる....
「ひこうかばん」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
りました。そのまえの晩は、町じゅうに、おいわいのイリュミネーションがつきました。
ビスケットやケーキが、人民たちのなかにふんだんにまかれるし、町の少年たちは、往来....
「雪の女王」より 著者:アンデルセンハンス・クリスチャン
ものをいただくせいか、ひどく頭痛がしていたからです。その馬車のうちがわは、さとう
ビスケットでできていて、こしをかけるところは、くだものや、くるみのはいったしょう....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
デーが喜んだのは、永久ガスが普通の蒸気と同様にで偏光面が廻転した時である。酸素や
ビスマスも磁性のあることを知った時である。 ファラデーは研究している間、大きな....
「ピストルの使い方」より 著者:泉鏡花
聞|摺れで、そこはずうずうしい、まず取柄です。――土耳古人にお鮨もおかしい、が、
ビスケットでもあるまいから、煎餅なりと、で、心づけをして置いて、……はねると直ぐ....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
謀総長は軍令につき初めて陸軍大臣の束縛を離れたのである。しかも陸軍大臣ローン及び
ビスマークはこれに心よからず、普墺戦争中はもちろん一八七〇―七一年の普仏戦争中も....