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ピカ
「ピカ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ピカの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
わらず、研究の余り出ないのはこのためである。 ロンドンの中央より少々西に寄った
ピカデリーという賑やかな通から北へ曲りて、アルベマール町へはいると、普通の家と軒....
「我が宗教観」より 著者:淡島寒月
たこの宗教に興味も唆られて、実は意味は分らなかったが、両国の島市という本屋で、金
ピカのバイブルを買って来て、高慢な事をいっていたものでした。またその頃|駿河台に....
「薄紅梅」より 著者:泉鏡花
の焼芋を一束ねにしたのに、ズキリと脚がついた処は、大江山の精進日の尾頭ほどある、
ピカピカと小刀、肉叉、これが見事に光るので、呆れて見ていると、あがりにくくば、取....
「貝の穴に河童の居る事」より 著者:泉鏡花
伸上るように、丸太棒の上から覗いて、 「無慙や、そのざまよ。」 と云った、眼が
ピカピカと光って、 「われも世を呪えや。」 と、首を振ると、耳まで被さった毛が....
「わが妻の記」より 著者:伊丹万作
るらしい。 掃除と整理。これはもう極端に偏執的である。たとえば自分の好きな所は
ピカピカ光るほど磨き上げるが、興味のない所は何年もほこりが積み放しになつている。....
「瘤」より 著者:犬田卯
かったのだ。そして六百何十円――約七百円近く集まった金は一銭の剰余も不足もなく金
ピカの大礼服及び付属品|一切代として決算せられたのである。柳原ものではあるまいか....
「阿Q正伝」より 著者:井上紅梅
村の者では無かった。どこへ行って訊き出すにも訊き出しようがなかった。 まっ白な
ピカピカした銀貨! しかもそれが彼の物なんだが今は無い。子供に盗られたことにして....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
には不向きであるが、悪紙悪墨の中に燦めく奔放無礙の稀有の健腕が金屏風や錦襴表装の
ピカピカ光った画を睥睨威圧するは、丁度|墨染の麻の衣の禅匠が役者のような緋の衣の....
「恐しき通夜」より 著者:海野十三
見えない。だがこの二十坪ばかりの実験室には、所も狭いほど、大きな試験台や、金具が
ピカピカ光る複雑な測定器や、頑丈な鉄の枠に囲れた電気機械などが押しならんでいて、....
「鍵から抜け出した女」より 著者:海野十三
とうとしているのだった。 「布告を読みあげる。――」と、森虎造の横に掛けていた金
ピカの警務署長らしいのが立ち上った。 「先刻、精神病院から、凶悪な患者が脱走した....
「火星兵団」より 著者:海野十三
これはとんだ失礼をいたしました」
警視庁のいかめしいお役人といえば、さぞかし金
ピカの服に、サーベルをがちゃがちゃさせていると思っていたのに、これはまた、たいへ....
「火葬国風景」より 著者:海野十三
に陥しいれてゆくのであった。…… そのとき、忽然として、泥土の渦の中に、なにか
ピカリと光るものが見えた。なんだろうと、一生懸命みつめていると、その泥土の渦の中....
「雷」より 著者:海野十三
あ、私は北鳴ですが貴方は誰方でしたかナ」 といって、北鳴は藤の洋杖の頭についた
ピカピカする黄金の金具を撫でながら、訝しそうに応えた。だがその言葉の語尾は、なん....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
取れた。……あッ、これは……」 「なんだ、金じゃないか!」 掌の中からは一枚の
ピカピカ光る貨幣が出てきた。 「金だ。オヤこれは金貨だ! それも外国の金貨だ」 ....
「空襲警報」より 著者:海野十三
! その空魔は、いまや刻一刻、わが海岸に近づきつつある。…… 深夜の空襲
ピカリ―― と、暗黒の空に、真青な太い柱がとびあがった。 照空灯だ! 太い....