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「ピーク〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ピークの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
春の槍から帰って」より 著者:板倉勝宣
そめた。槍沢の小屋の屋根に八尺の雪をはかり、槍沢の恐ろしい雪崩の跡を歩いて、槍のピークへロープとアックスとアイスクリーパーでかじりついた時には、春なのか夏なのか....
人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
熱帯雲南が、一変して冬となる。揚子江の上流金沙江の大絶壁。じつに、雲をさく光峰《ピーク》からくらい深淵の河床にかけ、見事にも描くおそろしい直線。それが、一枚岩と....
オシャベリ姫」より 著者:かぐつちみどり
しながら話を初めました。 「クイッチョ、クイッチョ、クイッチョ、クイッチョ」 「ピークイ、ピークイ、ピークイ、ピークイ」 これを聞くと、オシャベリ姫は不思議な....
高山の雪」より 著者:小島烏水
プスには、それほど雪の働きを示さないから、岩石は鋭い山稜《リッジ》や、尖った峰《ピーク》となって、粗硬な形態を示している。それは重《おも》に風化作用の力であるか....
火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
私たちの登山にしてからが、時間不足のために、絶頂の剣ヶ峰ともいうべき、シャスタ・ピークまでは、達しなかったのだから、一個の予察地形図をスケッチしたぐらいの、軽い....
旅日記から」より 著者:寺田寅彦
両方の耳が変な気持ちになる。気圧が急に下がるからだという。つばを飲み込むと直る。ピークで降りるとドンが鳴った。涼しい風が吹いて汗が収まった。頂上の測候所へ行って....
霧の中のヨードル」より 著者:中井正一
の小屋、ザラを越えて、大町にぬけるコース。ザラにかかったのは昼であった。 山のピークは晴れ渡っていた。 数里へだたっている立山の頂上の神社の太鼓の音が、虚ろ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
してしまいました。 四 その前後の時、このお城あとの西南隅のピークの一角に、お雪ちゃんがおりました。 これは別に離れのようになっているけれ....
海に生くる人々」より 著者:葉山嘉樹
密航婦はどんな状態でも、我慢しなければならなかった。哀れな彼女らは、フォーアピークの中で、窒息して死んでしまったほどにも、我慢しなければならなかった、彼女ら....
労働者の居ない船」より 著者:葉山嘉樹
ンとナンバンとが、サロンデッキに現れるや否や、彼は遠方から呶鳴った。 「フォア、ピーク(おもての空気室――船の云わば浮嚢――)のガットを開けろ。そして、死人と、....
だいこん」より 著者:久生十蘭
どいい気持だ。 夢の中であたしが鼻唄をうたっている。これはなんだっけ。〈チェサピーク湾の帆走〉というケーク・ウォークのメロディだ。あたしはいつのまにかノルマン....
ピークハンティングに帰れ」より 著者:松濤明
でなく理念的な悦びである。 踏みならされた登山道を、十年一日のごとく頂きへ通うピークハンティングはわれわれの採るところではない。自己のオリジナリティによって登....
南路」より 著者:宮本百合子
してしまうかと思われる。それほど、市街自身も生物なのだ。日光を照返す金色の尖塔《ピーク》も、屋根の平たい四角な事務所建築も、厖大な紐育という一生物の体内で何等か....
アフリカの文化」より 著者:和辻哲郎
しさは洗い去られてしまった。 このような体験を持った人々は決して少なくない。スピークやグラント、リヴィングストーン、カメロン、スタンリー、シュワインフルト、ユ....