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ピーナツ
「ピーナツ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ピーナツの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「乾杯」より 著者:豊島与志雄
キーの瓶やビールの瓶が数本、中身を一杯たたえて残っていました。つまみ物はチーズに
ピーナツというところでした。それから、ベランダの小卓に、山川正太郎が片肱をついて....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
椅子が並んでおり、壁には大小数枚の油絵があった。卓上には、ウイスキーの瓶や水差や
ピーナツが出ていた。石村が来客と一杯やっていたものらしい。 「さあ掛け給い。」 ....
「旅だち」より 著者:豊島与志雄
身は、至極真面目に、何事にも耳を傾けながら、一座の人々と同じように、菓子をたべ、
ピーナツをつまみ、コーヒーにちょっぴりウイスキーを注いで飲みました。敏子の方には....
「道標」より 著者:豊島与志雄
茶会の案内を受けていましたが、用事が出来て出られないとかで、森村照子を使にして、
ピーナツの特製缶詰五個を届けてきたのです。茶会だから
ピーナツの缶詰はまあ適当なと....
「渡舟場」より 著者:豊島与志雄
、悲しい思いをした。 兄さんは時折、それもごく稀にだが、チョコレートだの飴だの
ピーナツなどを、私に持ってきて下さる。私の方では始終、兄さんのお総菜に気をつけて....
「波多野邸」より 著者:豊島与志雄
ー、時には焼酎もあったが、この焼酎だけはとびきり上等だった。料理は殆んど出来ず、
ピーナツ、するめ、ハム、※詰類に過ぎなかった。客はたいていインテリ層の顔馴染みの....
「花ふぶき」より 著者:豊島与志雄
古賀さんは、天ぷらの一切れを口に入れた。鯖の切身をちょっとごまかして、下等な
ピーナツオイルで揚げたものだ。なにしろ素人料理なのだ。それから古賀さんは酒を飲ん....
「母親」より 著者:豊島与志雄
りの空を硝子戸ごしに眺めながら、とりとめもない夢想に耽った。五合の酒に、スルメと
ピーナツ、それだけで結構、午後の半日が楽しめるのである。火鉢に、酒の燗をする湯ま....
「未亡人」より 著者:豊島与志雄
したよ。 守山未亡人千賀子さん あなたは丹前をひっかけて炬燵にあたりながら、
ピーナツをかじりウイスキーをなめました。そして湯上りの薄化粧の頬を少しく上気さし....
「紫の壜」より 著者:豊島与志雄
ップを覆って押さえた。 彼女はチーズの缶と平皿とを食卓の上に並べ、前からあった
ピーナツや焼海苔の皿を片方へ押しやり、ナイフでチーズを小さく切りはじめた。その平....
「朝御飯」より 著者:林芙美子
云う桃色なのをパンにはさむと美味《うま》い。トマトをパンに挟む時は、パンの内側に
ピーナツバタを塗って召し上れ。美味きこと天上に登る心地。そのほか、つくだ煮の類も....