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ファイア
「ファイア〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ファイアの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「路上」より 著者:芥川竜之介
は制服の隠しをさぐって、名刺を辰子の手へ渡した。渡す時向うの手を見ると、青玉《サ
ファイア》を入れた金の指環《ゆびわ》が、細っそりとその小指を繞《めぐ》っていた。....
「幾度目かの最期」より 著者:久坂葉子
を感じることが出来たからなんです。感じることが出来たのですよ。小母さん。 今、
ファイアーエンジンが通りました。犬が鳴く、風の音、吸取紙はもうとてもよごれっちま....
「黄金虫」より 著者:佐々木直次郎
ー》が十八個、緑柱玉《エメラルド》が三百十個、これはみなきわめて美しい。青玉《サ
ファイア》が二十一個と、蛋白石《オパール》が一個。それらの宝石はすべてその台から....
「二都物語」より 著者:佐々木直次郎
当時のイギリスの国王はジョージ三世(一七三八―一八二〇)、王妃はシャーロット・ソ
ファイア(一七四四―一八一七)であった。シャーロットは肥満していて不器量であった....
「傷痕の背景」より 著者:豊島与志雄
は、しきりにリリアンを編んでいた。 赤や黄や紫や白や桃色の、艶やかな絹糸が、サ
ファイアの指輪をはめたしなやかな白い指先に、やさしく戯れて、編台の上に、留針に刺....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
暖かくて、麓の方が著しく寒かったりすることもある。 ことに、セント・エルモス・
ファイアーというのは、日本に於ては、この胆吹山で発見されたのが最初だということだ....
「骨仏」より 著者:久生十蘭
ょうはとても愉快なんです」と力んだような声でいった。民芸では食っていけないので、
ファイアンスの模造をはじめたが、予期以上にうまくいきそうなので、手本を追いこすく....
「晩夏」より 著者:堀辰雄
ていると到る処に焚火《たきび》の燃え残りのようなものが残っていた。 「これはボン
ファイアをした跡だわ……」妻はしきりに自分の女学生時代の事を思い出しているらしく....
「卜居」より 著者:堀辰雄
っていない。夜なんぞはこれで想像以上に寒い。いまだっても、この手紙を書きながら、
ファイア・プレェスに火を焚いているほどだ。しかしそれは私が昼間谷から自分で採って....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
竜王身光り憂流迦《うるか》といい、ここには天狗と言う〉。日本で天火、英国で火竜《
ファイアドレーク》と言い、大きな隕石《いんせき》が飛び吼《ほ》えるのだ。その他支....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
を出す蛇を載す。一七六九年版、バンクロフトの『ギヤナ博物論』二〇八頁にいう火蛇《
ファイア・スネーク》は、ギアナで最も有毒な蛇だが、好んで火に近づき火傍に眠る印度....
「銀河鉄道の夜」より 著者:宮沢賢治
《むね》ばかり立って、その一つの平屋根の上に、眼《め》もさめるような、青宝玉《サ
ファイア》と黄玉《トパース》の大きな二つのすきとおった球が、輪になってしずかにく....
「銀河鉄道の夜」より 著者:宮沢賢治
り立って、その一つの平屋根《ひらやね》の上に、眼《め》もさめるような、青宝玉《サ
ファイア》と黄玉《トパーズ》の大きな二つのすきとおった球《たま》が、輪《わ》にな....
「虹の絵の具皿」より 著者:宮沢賢治
ザ、ザ、ザザァザ、ザザァザ、ザザァ、 ふらばふれふれ、ひでりあめ、 トパァス、サ
ファイア、ダイアモンド。 と歌いました。するとあたりの調子《ちょうし》がなん....
「豪華版」より 著者:宮本百合子
ということに、こういう現実はみんなかかわって来ている。 昔、北原白秋が羊皮にサ
ファイアやルビーをちりばめた豪華版の詩集を出す広告をしたことがあった。実現したか....