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「ファイル〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ファイルの前後の文節・文章を表示しています。該当する12件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
班牙)の出版である。殊に此書は欧羅巴刊行の書籍中漢字を組入れた嚆矢としてビブリオファイルに頗る珍重される稀覯書である。 帝国大学の図書室で第一の稀覯書として珍....
映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
り言のように言ったその言葉ではじめてそれがすみれだとわかった。おかしいことには「ファイルシェン」という言葉が耳にはいってこの花の視像をそれと認識すると同時に、一....
国会図書館のこのごろ」より 著者:中井正一
十六冊を既刊した。新聞の切抜きも、一枚の紙に一テーマをはりつける法で、すでに鉄のファイルに二十七箱、ずらりと並んで人々の利用に供しており、三宅坂の元参謀本部跡の....
あなたも私も」より 著者:久生十蘭
とを言う必要がないと思って、どちらともとれるような返事をしておいた。 天城は、ファイルから和文と英文の契約書を二通とりだすと、英文のほうを手もとにとめ、邦文タ....
だいこん」より 著者:久生十蘭
日本人の別な一面を理解させるモーメントになるだろう。俺は〈|日本びいき《ジャポノファイル》〉でもセンチメンタルな同情者でもないが、ユマニティのために、そうあって....
復活祭」より 著者:久生十蘭
いるあたりがひっそりする。 八時から昼食までの伝票を分けて室別になった整理棚《ファイル》へほうりこむと、鶴代の今日のおつとめはおしまいになった。電車でフラット....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
》のようによじのぼって丸くなって眠ってしまい、その始末をしてからさて、帖面、さてファイルブック、さて受とりともち出して財政審議会。寿江子はこれまであっちへまかせ....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
す。それでハハアと今ごろ(!)気がついて、ルーズリーフをつかって、それをはずしてファイルして月雪花からあらゆることを整理しておこうと思いついたのです。よんだもの....
心に疼く欲求がある」より 著者:宮本百合子
シンクレアの「ラニー・バッド」は、尨大なアメリカ式|切抜き《スクラップ》と整理《ファイル》の事業である。作者は、その国の億万長者たちが世界地図をいつの間にか盤に....
初夏(一九二二年)」より 著者:宮本百合子
無二であった人 今は この寂寥を生む無二の人 貴方は 何処の雲間に 見なれたプロファイルを浮べて居ますか。 三十一日 うたわず 云わぬ我心を 西北の風よ か....
二つの庭」より 著者:宮本百合子
いろな大理石の見本だの蝶番《ちょうつがい》だのの見本がつみ重ねてあるわきに、高いファイル棚があり、泰造はテーブルの上に青写真をひろげて調べていた。その日はモーニ....
無題(九)」より 著者:宮本百合子
る、そして通りすぎるとしたら、作家であろうか。いい、わるい、すき、きらい。それでファイルすると、いつか感受性は鈍く、厚く、反復的となる。 つよさは底入れとなれ....