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「ファミリ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ファミリの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青春の息の痕」より 著者:倉田百三
るためには私の住場所を私の家のほかに求めてはいけません。私は私の来訪を悦ぶ二つのファミリーに、そのファミリーがエーステチッシュな空気を持っていないために、口実を....
明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
ないし、チヨも女中たちも生粋の東京人だ。関西とちがって関東の者は概ね松茸についてファミリエルな鑑賞にはなれていない。ホンモノと毒茸とを並べて見比べれば疑問の判定....
世界の一環としての日本」より 著者:戸坂潤
大衆に対する撫育になれた彼等少数者は、未知の英雄が登場して来て、彼等にとって甚だファミリヤーでない未知の社会活動をすることに、本能的な不安を感じたのだ。異国の風....
光と風と夢」より 著者:中島敦
ラディンであるような気がして来たものだ。………… 昔の|懐かしい顔《オールド・ファミリアー・フェイシズ》の一つ一つが眼の前に浮かんで来て仕方がない。無用の感傷....
墓場」より 著者:西尾正
あるのか、しばらくの間なにかを考えていたが、 「海底のどくろといえば、恐らく三浦ファミリイの霊魂が恨みをこめてその底無しの壺に住んでいるにちがいない。日本人は魔....
イエスキリストの友誼」より 著者:新渡戸稲造
子である。これは至極大事なことで間違えてもらっては困る。西洋で一般にホームだとかファミリーだとかいっているのは夫婦であって親子を指したのではない。これに反して日....
加波山」より 著者:服部之総
ればこのアトムの崩壊過程から、生みだされてきたものであった。それを河野磐州自身のファミリーヒストリーについてみるなら、純封建的「豪族」河野氏の世系は、磐州の祖父....
望郷」より 著者:服部之総
らぬがほとけのそれではない。人々は私がいま書いたような歴史を、めいめいの家族史《ファミリーヒストリー》のうちに直感的に反省しながら、それが直感的であるだけいよい....
芸術と数学及び科学」より 著者:三上義夫
った。この人は三次方程式を三項式と四項式との二種に区別し、その各種をそれぞれ族《ファミリー》に別ち、各族を属《スペーシス》に別けた。その各属は別々に論じたのであ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
近い、かかる如意使者は、欧州の巫蠱《ふこ》(ウィチクラフト)また人類学にいわゆるファミリアール(眷属鬼)の一種で、諸邦眷属鬼については、『エンサイクロペジア・ブ....
ヴァリエテ」より 著者:宮本百合子
い気持ちになって来た。楓の母親が、佳一の姉と同窓であった。その関係で、彼は一種のファミリー・フレンドとなっているのであった。 資生堂で、女中が命じられた買物に....
美しき月夜」より 著者:宮本百合子
そのまま良人の自信に絶対の信を置いたような歩調《あしどり》で動き出した。そして、ファミリアな無関心の二三歩を踏んで、その次を運び出そうとした瞬間、彼女は小さい声....
含蓄ある歳月」より 著者:宮本百合子
ひいたインテリゲンツィアの一つの典型であると思われます。教養あるレスペクタブル・ファミリイであり、レスペクタブル・ファミリイと英語で形容するにふさわしい英文学の....