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フィリピン
「フィリピン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
フィリピンの前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
日曜)、晴れ。ヤソ昇天日なれども、日本船なれば、船中にて礼拝式を行わず。早朝より
フィリピン群島を望見して進航す。 晴波涼月汽声閑、船向何処影、摩尼拉海呂宋山。 ....
「太平洋魔城」より 著者:海野十三
いるような気がするのだ。大佐にさいそくされて彼は、はじめて話しだした。 「私は今
フィリピンの、はるかはるか北の沖に不時着しようとしているサウス・クリパー艇の中に....
「麻畑の一夜」より 著者:岡本綺堂
のごろ流行する麻つなぎの内職に用いる麻は内地産でない。九分通りはマニラ麻である。
フィリピン群島に産する麻のたぐいはすべてマニラ麻の名をもって世界に輸出されている....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
争になった頃である。防空頭巾やもんぺを作った。日本は非常な勝ち戦であり、私達は、
フィリピンを真赤にぬり、南洋の小さい島まで地図の上に日章旗を記入することを命ぜら....
「昭和遊撃隊」より 著者:平田晋策
《とむらいがっせん》がはじまったのだ。 しかし、敵もさるものだ。その夜のうちに
フィリピンのマルチン爆撃機は、闇《やみ》のバシー海峡を飛びこえて、わが台湾|屏東....
「新しいアジアのために」より 著者:宮本百合子
同盟の国境、朝鮮、満州をふくむ中華人民共和国、ビルマ、シャム、マライ、印度支那、
フィリピン、とアジアの地図に描かれているどの国々をみても、こんどの戦争で日本の軍....
「伸子」より 著者:宮本百合子
に、佃の姿を認めた。彼は、奥の男子控室のすぐ前で、玄関の方に向いて立ち、比律賓《
フィリピン》の青年と話している。話しながら、彼もちょいちょい外を気にしている様子....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
愛らしい。天幕の中で、彼らは塒の支度やら晩餐の用意に愉しげだった。 米、中国、
フィリピン、ドイツ、ポルトガル、ベルギー、スイスの遠くから来ている少年たちのうち....