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フック
「フック〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
フックの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海底都市」より 著者:海野十三
ネルを並べて整然としていた。その他の空間にも、各種の食料の缶詰や、飲料の出てくる
フックや何から何までがまるで蜂《はち》の巣みたいに小区画《しょうくかく》に入って....
「鞄らしくない鞄」より 著者:海野十三
て、計数管と無電装置との間に連絡のあることを示したのち、靴をいじっていたが、靴の
フックのところに突然赤い豆電球がついた。 すると、殆んど同時に、靴の底から熊手....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
しか見えないチェリスト、オットカール・レヴェズは、そこに半月形の髯でも欲しそうな
フックラ膨んだ頬をしていて、体躯の割合には、小さな瓢箪形の頭が載っていた。彼はい....
「影のない犯人」より 著者:坂口安吾
ヘキがあるのも事実かも知れないけど、アンタ方もちかごろ人相が変ってきたなア。昔の
フックラした大人の風格が失われましたよ。なんとなく腹に一モツある人相だ。オレの口....
「回顧と展望」より 著者:高木貞治
ルの三尊の揃っていた隆盛時代の直後であった.その三尊はみんな亡くなって,後継者の
フックス,シュワルツ,フローベニウスの時代になっていたのだが,何分数学といえばド....
「科学と文学」より 著者:寺田寅彦
、禁断の木の実のごとく人知れず味わったこともあった。一方ではゲーテの「ライネケ・
フックス」や、それから、そのころようやく紹介されはじめたグリムやアンデルセンのお....
「重兵衛さんの一家」より 著者:寺田寅彦
の書記生にしては実に驚くべきハイカラであったに相違ないのである。ゲーテのライネケ
フックスの訳本を読んで聞かせてくれたり、十歳未満の自分にミルの経済論、ルソーの民....
「読書の今昔」より 著者:寺田寅彦
」「真田三代記」の愛読者であったところの明治二十年ごろの田舎の子供にこのライネケ
フックスのおとぎ話はけだし天啓の稲妻であった。可能の世界の限界が急に膨張して爆発....
「方則について」より 著者:寺田寅彦
避けられるのである。 一口に方則とは云うものの物理の方則でも色々の種類がある。
フックの方則、ボイルの方則などのように適用の範囲の明白に限定されているものもあり....
「量的と質的と統計的と」より 著者:寺田寅彦
あると思われる。ガリレー、トリツェリ、ヴィヴィアニ、オットー・フォン・ゲーリケ、
フック、ボイルなどといったような人がはなはだ粗末な今から見れば子供のおもちゃのよ....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
進歩をしたことはいうまでもない。一六六五年かの細胞の発見者として有名なロバート・
フックが『ミクログラフィア』なる書物を著し、顕微鏡で見た種々の図を掲げ当時の学界....
「労働者の居ない船」より 著者:葉山嘉樹
殊に、そこは視野が広くて、稀には船なども見ることが出来たし、島なども見えた。
フックラと莟《つぼみ》のように、海に浮いた島々が、南洋ではどんなに奇麗なことだろ....
「お女郎蜘蛛」より 著者:宮本百合子
たはちゃんともってるんですもの――ねえ」 女は笑いながらこんな事を云った。胸の
フックリしたところにさっき自分をつっついて居た針の光ってるのを見つけて 「針を御....
「スモーリヌイに翻る赤旗」より 著者:宮本百合子
女である。 兵営がある。兵営の下は黒っぽい水のゆるやかに流れる掘割だ。上衣の襟
フックをはずした赤衛兵が一つの窓に腰かけてまとまりなく手風琴《ガルモシュカ》を鳴....
「千世子」より 著者:宮本百合子
『ろくでもない事を云うのは御やめ気違いみたいじゃないか』って云われるんですもの、
フックリした気持になって居る時そう云う事を云われると、美くしく化粧した舞台がおの....