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フラウ
「フラウ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
フラウの前後の文節・文章を表示しています。該当する14件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
クス(Kopernikus 一四七三―一五四三年)はトルン(Thorn)に生れ、
フラウエンブルク(Frauenburg)でカノニクス(Kanonikus)の僧職....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
蓄音器をかけて行って呉れたのだ。野は一面に野気の陽炎。香ばしい乾草の匂いがユング
フラウを中心に、地平線の上へ指の尖きを並べたようなアルプス連山をサフラン色に染め....
「若草物語」より 著者:オルコットルイーザ・メイ
この雪姫を見てどんなに笑ったでしょう。 祝歌というのは、こうです。 ユング
フラウからベスへ、 ベス女王さま おめでとう ちっともくよくよなさらずに たのし....
「虚構の春」より 著者:太宰治
す。(文学ではないぜ。)それをです。そのためにです。それに、子供がうまれて以来、
フラウが肺病、私が肺病(勿論軽いヤツ)で、火の車にちかい。(一行あき。)であるか....
「登山の朝」より 著者:辻村伊助
同様に歩いたら、気圧の低い山の上では、とても苦しくて長く続くものではない。ユンク
フラウに登った折にも経験したが、わらじでとっとと登る気で、一息に頂上までやっつけ....
「微笑」より 著者:豊島与志雄
、場末情緒といったようなものも可なり面白いものですしね。」 「そしてまた新らしい
フラウでも……。」 「いや君そう短刀直入に来られてはどうも……。」 「然し随分御....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
、もはやおのれのいたり及ばぬ清らかなるものの輝きで圧倒せらるる。ああ、もしユング
フラウ(訳者注 物語の聖き少女)にして飢えていたとせんには!
ファヴォリットは....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
れは二つの処女性が理想のうちにおいてなす得《え》も言えぬ最初の抱擁だった。ユング
フラウの頂で相会する二羽の白鳥だった。
恋愛のかかる時期、肉感はすべて心の恍惚....
「道草」より 著者:夏目漱石
釈した。それを目撃した彼の友達は独乙《ドイツ》語を習い始めの子供であったので、「
フラウ門に倚《よ》って待つ」といって彼をひやかした。しかし御縫さんは年歯《とし》....
「吹雪のユンクフラウ」より 著者:野上豊一郎
「ベルンのアルプス」と呼ばれる中央山系でなければならない。そうだとすると、ユンク
フラウ(乙女)があの連峰の中に交ってる筈だ。私たちがこれから訪ねて行って、明後日....
「金狼」より 著者:久生十蘭
果は思いのほかよかった。警察医は妙な笑いかたをしながら、君、あいつは処女《ユング
フラウ》だぜ、といった。これが係官の心証をよくした。 できるなら、葵はなにもか....
「だいこん」より 著者:久生十蘭
使とウドノ・マカローニ伊太利大使のお嬢さんを顧問に推戴し、ドイツの〈女子指導団《
フラウエン・シャフト》〉の制服にそっくりなカーキ色のスーツを着て、鼓笛行進なんか....
「少年探偵呉田博士と与一」より 著者:平林初之輔
ん、そんなに面白かったかなあ、お父さんは実はまだ読んでいないんだよ」 「あの中に
フラウンホーファー博士の実験だったね、幼い子供を絶対的に放任して、少しも教育を与....
「奥様探偵術」より 著者:夢野久作
いと、いけないものかも知れない」……と……。 ◇ ある処に一人の
フラウがありました。 その御主人は有名な遊び屋で、お二人のアパートに帰られる事....