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フラッシュ
「フラッシュ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
フラッシュの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海底大陸」より 著者:海野十三
還船を訪問した。 マイクロフォンがかつがれて、船内へはこばれる。 写真班が、
フラッシュ・ライトをぱっぱっとたく。ロンドンはその日も、どんよりと霧にたちこめら....
「ヒルミ夫人の冷蔵鞄」より 著者:海野十三
万華鏡のように現れては消え、消えてはまた変って現れるのであった。その目まぐるしい
フラッシュ集のなかにヒルミ夫人は不図恐ろしき一つの幻影を見た。それは愛する夫万吉....
「寒の夜晴れ」より 著者:大阪圭吉
った上役らしい警官が到着すると、現場の調べが始まった。パッ、パッ、と二つも三つも
フラッシュが焚かれて、現場の写真が撮られて行った。現場が済むと警官達は、家の外を....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
て静物の絵のしとやかさを保っていた。ときどき店の奥のスタンドで、玻璃盞にソーダの
フラッシュする音が、室内の春の静物図に揮発性を与えている。 人を関いつけないと....
「私の洋画経歴」より 著者:小野佐世男
れば映画監督にならんばかりの意気ごみであり、もっぱら欧洲映画にこり、「キーン」の
フラッシュ・バックに驚嘆し、「ニーベルンゲン物語」「ジーグフリート」「ファースト....
「光り合ういのち」より 著者:倉田百三
の不徹底性がここに根ざしている。 私の記憶はおぼろでそしてちぎれちぎれだ。その
フラッシュド・バック――。 私は、母親の背中で泣いていた。母は私を揺ぶりながら....
「答案落第」より 著者:太宰治
らず、懸命にはしってはしってついに百|米、得意満面ゴールに飛び込み、さて写真班の
フラッシュ待ちかまえ、にっと笑ってみるのだが、少し様子がちがって、一つの喝采もな....
「人間失格」より 著者:太宰治
め》の曲に合せて、インデヤンの踊りを踊って見せて、皆を大笑いさせました。次兄は、
フラッシュを焚《た》いて、自分のインデヤン踊りを撮影して、その写真が出来たのを見....
「映画芸術」より 著者:寺田寅彦
をはり合わせるだけで、一度現われたと寸分違わぬ光景を任意にいつでもカットバックし
フラッシュバックすることもできる。東京の町とロンドンの町とを一瞬間に取り換えるこ....
「映画雑感(Ⅰ)」より 著者:寺田寅彦
四五度現われて、それが皆それぞれ違った役目をつとめると同時にその物を通して過去を
フラッシュバックして運命の推移を意識させる。またたとえば教授の出勤時刻をしらせる....
「映画雑感(Ⅲ)」より 著者:寺田寅彦
て犬のようにころがるだけでなく、もう少し恐怖と狼狽とを示す簡潔で有力な幾コマかを
フラッシュで見せたい。そうしないとせっかくのクライマックスが少し弱すぎるような気....
「映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
けないで、マニキュアを続けているのである。この場面が、あとの「氷をもって来い」で
フラッシュバックされて観客の頭の中に浮かぶ。 この「氷を持って来い」が結局大事....
「音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」」より 著者:寺田寅彦
であるが、しかしあの機関車の音と画像と、馬のひづめの音と足掻きの絵との加速度的な
フラッシュ・バックにはやはりちょっとすぐにはまねのできない呼吸のうまみがあるよう....
「殺人鬼」より 著者:浜尾四郎
た。
警部の室を出ると、私は不意に大勢の人に取り囲まれた。思いがけない所から、
フラッシュがパツとたつ。
新聞社だな、私はこう感じたがすぐ藤枝が例の要領のよい....
「アリゾナの女虎」より 著者:牧逸馬
に、 「ジュッドの奥さん!」 ルウスが何気なく、そっちを振り向いた途端、蒼白い
フラッシュが閃めいて、写真班は任務を果していた。 「何をするんです! 失礼な!」....