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フレーム
「フレーム〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
フレームの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
空壕内に入れる。 この壕は、昭和十六年一月に一千円ばかり費やして作った。檜材の
フレームを横に並べて、同じ檜材のボルトナットで締めた上、紙を巻いてアスファルトを....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
いながら、彼を奥の部屋へ引張っていった。そこは通信機器の修理室らしく、ごたごたと
フレームが置かれ、リノリウムの床の上には電纜《ケーブル》や工具類が散らばっていた....
「もくねじ」より 著者:海野十三
一つ摘みあげては、パネルの後側にあるターミナルの並んだアルミの小さい枠を、装置の
フレームに取付けるため、両方の穴と穴とを合わせ、その中にぼくたちを植え込み、それ....
「唇草」より 著者:岡本かの子
に見えた。畑の一部にある金蓮花はほとんど苅り取られ、園の苗床に冠せてある葭簀や、
フレームの天井は明るみ切って、既に夏になり切っている。 腐葉土の醗酵した匂いが....
「家なき子」より 著者:楠山正雄
もあり、白いのもあり、むらさき色のもあって、その色によって分けられて、いくつかの
フレームに入れられてあった。白は白、赤は赤、同じ色の
フレームが一列にならんでみご....
「油絵新技法」より 著者:小出楢重
のである。 古きガラス写しの写真のもっとも古風なものは、その周囲を美しい金属の
フレームで飾られ、打ち出し模様ある革製の箱に収められてことのほか悦ばしきものであ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
の形、マギリワラの据付け、首材《ステム》の後材《スダルンポスト》の建て方、肋材《
フレーム》を植えて、今や船梁《ビーム》の取付けにかかっているところ。 駒井は仔....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
ラかそうという、映画スター気取りのモデルは、たくさんだって……着ているものの枠《
フレーム》のなかにキチンとおさまって、デザインや生地の美しさを生かしてくれるよう....
「虹の橋」より 著者:久生十蘭
ぬきさしのならぬ母の古いレッテルと出生の素因が暴露すると、文句なしに犯人素質者の
フレームに入れられ、それでもう、二進《にっち》も三進《さっち》も行かない身のつま....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
人が茶気たっぷりできっと天蓋つきの Bed を置こうとしたと見えて、天井から枠《
フレーム》が宙に下って来ているというわけです。
でもいい心持に手足のばして眠っ....
「小景」より 著者:宮本百合子
鮮やかな形のうちに清い渋みをたたえたライラック色の花弁は、水のように日を燦かす
フレームの中で、無邪気な、やや憂いを帯びた蝶が、音を立てず群れ遊ぶように見えた。....
「道標」より 著者:宮本百合子
因かしら」
温室の出来たことを保がよろこんでいる気持は、伸子にも思いやられた。
フレームでやれることはもうしてしまったと云って、伸子がモスク※へ立って来る年の春....
「二つの庭」より 著者:宮本百合子
ちがうんだし、私だってずいぶんちがうわ。うちの中だけでは私たち育ちきれないのよ。
フレームから出なければ、駄目なのよ。土の新しいのがいるのよ。だから、本当に友達を....
「牡丹」より 著者:宮本百合子
ていってでしたよ」 始めの目論見と違って、平庭のまま芝生が出来たり、南を向いて
フレームが出来たりした。静かに絶間なく幸雄を待っている母親の心が石川に伝わるよう....
「清水幾太郎さんへの手紙」より 著者:三好十郎
それはある程度まで仕方のないことであって、それだから公文書や報道全部が悪意による
フレーム・アップ――たくらみだと断定される理由にはならないと思います。 もちろ....