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ブザー
「ブザー〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ブザーの前後の文節・文章を表示しています。該当する13件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「間諜座事件」より 著者:海野十三
4 部屋を出ようとするときだった。 ブ、ブ、ブブー。 卓子の裏に取付けた
ブザーが鳴った。 「ほい。XB4が呼んでいるッ」 弦吾は室内に引返した。壁をポ....
「人造人間戦車の機密」より 著者:海野十三
ころにあり、あの小うるさい宇宙線も、完全に遮断されてあるのであった。 天井裏の
ブザーが、奇声をたてて鳴った。 「ほい、また来客か。こう邪魔をされては、研究も何....
「深夜の市長」より 著者:海野十三
に封筒に収めて袖に入れた。それから僕を市長と動坂氏とに紹介した後、 「では君、オ
ブザーヴァとしてこっちへ来て、僕たちの会談を聞いていて呉れ給え。場所柄、野暮くさ....
「大宇宙遠征隊」より 著者:海野十三
もちがわるくて仕方がないよ」 そういっているとき、小食堂の天井にとりつけてある
ブザー(じいじいと蜂のなくような音――を出す一種の呼鈴)が鳴りだした。 「あっ、....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
場にどんなものが待っているだろうか。 遂に時到る 船室の連絡用拡声器から、警報
ブザーの音が気味わるく響いた。乗組員たちは、それぞれの胸に、どきんと不安な衝動を....
「ふしぎ国探検」より 著者:海野十三
にいく人々のかなしい呻《うめ》き声がまいあがる。サイレンの音。高射砲の音。無電の
ブザーの音、聞えてはとぎれ、とぎれてはまた弱く聞えだす。と、また次の原子弾炸裂音....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
りたいと言ったが、私はゆうべ以来まだぼんやりしている頭で、それに弱く反対して、オ
ブザーバトリーの丘か、ジュトーか、ボイルローグング街道を行こうと言い出すと、それ....
「影のない犯人」より 著者:坂口安吾
「よせよオ。キミが横から口をだしちゃいかんじゃないか。キミは退席しろよ」 「オ
ブザーバアですよ。それに貞淑な良家のマダムと対座するのがアナタ一人というのは今日....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
している。勝は警視庁の側に上らなければならぬ。 もし警察後援会の代りに、警察オ
ブザーバー会とでもいうべきものを造ったのだったら、矢野氏もあんな不体裁な目を見ず....
「あなたも私も」より 著者:久生十蘭
ャな言いがかりをつけるんだから……」 正面玄関《フロント》の扉があくたびに鳴る
ブザーが、ほのかな音をつたえた。シヅは窓のほうへ行って、小田原町につづく通りを見....
「魔都」より 著者:久生十蘭
きつけたのか、急に目付を険しくして片膝を立てる。
賭場の鴨居についている大きな
ブザーが底気味悪く唸り出す。賭場の電灯が瞬くように消えたり点いたりする。
囲爐....
「樹氷」より 著者:三好十郎
石道を玄関へ)……ええ、ちょっくら……(言いかけてから、呼鈴を見つけて押す。奥で
ブザーの鳴る音) 鈴 ……(ちょっと間があって、足音をさせて玄関の内に出て来て、....
「随筆 新平家」より 著者:吉川英治
で、眼をさましても、大阪の音が、すぐ、耳へ混み入ってくる。 市電、自動車、遠い
ブザー。階下の女中さんの声や瀬戸物の音や、隣室のお客の会話だのスリッパの音性まで....