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ブック
「ブック〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ブックの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「彼 第二」より 著者:芥川竜之介
ながら、早速《さっそく》洋服に着換え出した。僕は彼に背《せ》を向けたまま、漫然と
ブック・マンなどを覗《のぞ》いていた。すると彼は口笛の合い間《ま》に突然短い笑い....
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
餓《う》えていた本や雑誌を買う為だった。彼はつり銭を落したことにしたり、ノオト・
ブックを買うことにしたり、学友会の会費を出すことにしたり、――あらゆる都合の好い....
「歯車」より 著者:芥川竜之介
け、そろそろ又不安を感じ出した。ナポレオンはまだ学生だった時、彼の地理のノオト・
ブックの最後に「セエント・ヘレナ、小さい島」と記していた。それは或は僕等の言うよ....
「路上」より 著者:芥川竜之介
ながら、ふらりと外からはいって来た。これはその懐からだらしなくはみ出したノオト・
ブックの署名によると、やはり文科の学生で、大井篤夫《おおいあつお》と云う男らしか....
「或る女」より 著者:有島武郎
地は窓の所に寄って行って、衣嚢《かくし》の中から大きな鰐皮《わにがわ》のポケット
ブックを取り出して、拾円札のかなりの束を引き出した。葉子はそのポケット
ブックにも....
「星座」より 著者:有島武郎
で渡瀬はようやく我に返った。おぬいさんの復習したのは、アーヴィングの「スケッチ・
ブック」の中にある、ある甘ったるい失恋の場面を取りあつかったもので、渡瀬がこの前....
「木の子説法」より 著者:泉鏡花
のあとの海松に似て、樹林は土地の隅々に残っている。餅屋が構図を飲込んで、スケッチ
ブックを懐に納めたから、ざっと用済みの処、そちこち日暮だ。……大和田は程遠し、ち....
「春昼後刻」より 著者:泉鏡花
に位置も構わず投出された、オリイブ色の上表紙に、とき色のリボンで封のある、ノオト
ブックを、つまさぐっていたのを見たので。 「こっちへ下さいよ、厭ですよ。」 と....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
なくなる。 ところが、親が蒔絵職。小児の時から見習いで絵心があったので、ノオト
ブックへ鉛筆で、まず、その最初の眉間割を描いたのがはじまりで。 顔だけでは、飽....
「灰燼十万巻」より 著者:内田魯庵
パックやウォッヘの切抜で下らぬものばかりである。こんなものさえ大切にスクラップ・
ブックへ貼付けて珍重する日本では、残念ながら猶だ/\当分の中は外国書籍のお庇を蒙....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
があるならば、タッタ二つでありました、すなわち『バイブル』とフォックスの書いた『
ブック・オブ・マータース』(“Book of Martyrs”)というこの二つで....
「怪星ガン」より 著者:海野十三
空気清浄器や食糧いろいろの貯蔵もあり、娯楽用の小説やトランプもあり、聖書とハンド
ブックもあった。 これだけの用意ができている空間漂流器だったから、乗組員はじゅ....
「科学者と夜店商人」より 著者:海野十三
下宿の自室へとび込んだ。そして机の前に座るや、あらゆる公式と数値とを書いたハンド
ブックや、計算尺の揃っているのを見極めた上で、説明書を開いた。 「偉大なる結論と....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
戸倉老人に秋吉警部、それから少年探偵団の同志五人である。みんなてんでに、スケッチ
ブックやカメラなどをたずさえているが、かれらの真の目的が、写生や撮影にあるのでは....
「四次元漂流」より 著者:海野十三
した」 「するとここらだね」 川北先生は、手を伸ばして丸卓子の上に大きな獅子の
ブックエンドにはさんである大きな帳簿をなでた。その帳簿は皮革の背表紙で「研究ノー....