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ブルジョア
「ブルジョア〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ブルジョアの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「不思議な島」より 著者:芥川竜之介
』と云っていましたっけ。」
老人「まだ青い南瓜をでしょう。ああ云う色の寒いのを
ブルジョア野菜と云うのです。」
僕「すると結局どうなるのです? 野菜を作る連中....
「或る女」より 著者:有島武郎
ぐぐっと詰まってしまった。しかしすぐ盛り返して来た。
「僕《ぼく》は岡君と違って
ブルジョアの家に生まれなかったものですからデリカシーというような美徳をあまりたく....
「星座」より 著者:有島武郎
江に何かいいながら手渡した。
とにかく一人の娘の見送手などに選ばれるというのは
ブルジョア風の名誉にすぎない。
「園にはいやに
ブルジョア臭いところがあるね」
....
「想片」より 著者:有島武郎
はやさしいなつかしさをもって望見している)を根柢的に打ち崩《くず》したものは実に
ブルジョア文化を醸成《じょうせい》した資本主義の経済生活だと断言している。そして....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
は、いかなる階級の人にも訴える力を持っている。それゆえ私が芸術家としての立場を、
ブルジョア階級に定め、その作品は
ブルジョアに訴えるために書かれるものだと、宣言し....
「片信」より 著者:有島武郎
される思想の上にも、容易に融通しがたい懸隔のあることを感じ、現在においてはそれが
ブルジョアとプロレタリアの二階級において顕著に現われているのを見るという前提を頭....
「橋」より 著者:池谷信三郎
、って言うと、そんな小っぽけな悩みなんか踏み越えて行ってしまうんだ。自分たちは小
ブルジョア階級のあげる悲鳴なんかに対して、断然感傷的になってはいられない。だけど....
「灯明之巻」より 著者:泉鏡花
おいでになりましても、途中、その同乗を求むるものをたって謝絶いたしますと、独占的
ブルジョアの横暴ででもありますかのように、階級意識を刺戟しまして――土地が狭いも....
「省線電車の射撃手」より 著者:海野十三
へ静かに姿をあらわした笹木光吉は、三十に近い青年紳士だった。色は黒い方だったが、
ブルジョアの息子らしく、上品ですこし我が強いらしいところがあった。 「飛んだ御迷....
「鶴は病みき」より 著者:岡本かの子
て帰りがけに葉子達は神楽堂の方の借主をどんな人達かと聞いて見た。五六人取り交ぜた
ブルジョアの坊ちゃんで、若いサラリーマンや大学生達だとの事、それから藤棚の方はと....
「何を作品に求むべきか」より 著者:小川未明
ことを書く。淫蕩な事実を描く、肉欲を書き、人間の醜い部分と、そして、自分達、即ち
ブルジョア階級がいかにして快楽を求めつゝあるかを告白する。しかし、余程の低劣な作....
「街を行くまゝに感ず」より 著者:小川未明
た。そして、自然の生活に帰れとか、土の文学とか、いろ/\に名づけていたが、畢竟、
ブルジョア意識に生じた文学と言わなければならなかったのです。 恰も、今日の都会....
「民衆芸術の精神」より 著者:小川未明
も、ほゝえんで入る子供の母親を信ずるにも等しい、人類に根ざす共存の愛の精神は全く
ブルジョア階級に死んで、独り無産階級にのみ生きている。蓋し、この愛の高潮でなけれ....
「空中征服」より 著者:賀川豊彦
にね、菊ちゃん、僕は安価な笑いに自己を忘却する人間じゃなかったんだがね、僕はこの
ブルジョア文化を叩き壊すために、大きな使命を持っているんだったね、僕はもう一生笑....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
ながらも、天の与える金のような気がして、胸が躍った。 (前川さんなんて、さすが大
ブルジョアだけあるわ、百円や五十円なんて、私達の五円か十円かなんだわ、五十銭か一....