» プランタン

「プランタン〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

プランタンの前後の文節・文章を表示しています。該当する11件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
早稲田神楽坂」より 著者:加能作次郎
を飲ませる毘沙門前の山本のあることを忘れてはなるまい。 震災後通寺町の小横町にプランタンの支店が出来たことは吾々にとって好個の快適な一隅を提供して呉れた様なも....
新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
とだったからである。多分今から十七年ほど昔になると思われる、これが出来るとじき、プランタンが出来た。プランタンの松山君は、白馬会での私の先輩であった。松山君はあ....
めでたき風景」より 著者:小出楢重
まり立派なものはさらに出てはこない。まずワイシャツ、襟巻、靴下、それからマガザンプランタンやルーブル辺りで買ったシュミーズやパジャマ、年末の売出しで買った赤や青....
ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
漱石門下、潤一郎、荷風の一党など、兎も角盛なものであった。 松山省三が「カフエプランタン」をはじめたのもその頃であり、尾張町角には、ビヤホール「ライオン」があ....
踊る地平線」より 著者:谷譲次
食しているセイヌ上流地方の退職戸籍吏のように見えたけれど、じつは彼は巴里の百貨店プランタンの大株主なのである。ナプキンを顎の下へ押し込んでナイフで給仕人を指揮す....
銀座」より 著者:永井荷風
描写するのも、また僅々四、五年間の事であろう。 今では日吉町《ひよしちょう》にプランタンが出来たし、尾張町《おわりちょう》の角《かど》にはカフェエ・ギンザが出....
申訳」より 著者:永井荷風
家の松山さんが銀座の裏通なる日吉町にカッフェーを創設し、パレット形の招牌を掲げてプランタンという屋号をつけた際であった。僕は開店と言わずして特に創設という語を用....
生前身後の事」より 著者:中里介山
ら出版が本式に玄人《くろうと》の手にかかったのである。 その発売の時にカフェープランタンでYMDC君が司会者になって出版記念会が開かれた、色々の方面の面振れを....
道標」より 著者:宮本百合子
はじめにマルセーユを出帆する太洋丸で日本へかえる須美子は、伸子とおちあって百貨店プランタンへ子供の旅仕度のための買物に行く手筈にきめてあったのだった。 ロンド....
「道標」創作メモ」より 著者:宮本百合子
それぞれの立場でしなくてはならないことをわからせておさせなさいよ」 寿江子の靴下プランタンへ買いにゆく やぶれたのをはいて 伸子 マッフラー止め二ケ ....
伸子」より 著者:宮本百合子
愛人や許婚を持って寄宿舎にいる人は沢山あった。寄宿舎の向い側にあるメエゾン・ド・プランタンは、朝寝をした学生に重宝がられるばかりでなく、そういう人々によって夜な....