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「ヘビー〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ヘビーの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
りとりの大芝居をして帰ったのが亥の刻過ぎたというから十時である。往返をマラソンでヘビーを掛け、水中の実演を余程高速度で埒を明けなければとても十時には帰って来られ....
火星兵団」より 著者:海野十三
火星人の胴中待て!」 「わっ、胴中め、ころがって行くので、早い早い。そら、もっとヘビーをかけて追いかけなくっちゃ……」 と、小学生たちは、わなの綱をそこにほう....
蠅男」より 著者:海野十三
裂けそうに見えた。それにも構わず、無理なスピードを懸けていった。 帆村は懸命にヘビーをかけた。もうすこしで自動車のうしろに飛びつける。――と思った刹那、自動車....
白妖」より 著者:大阪圭吉
町だろう。 やがて自動車は、ゴールにはいるランナーのように、砂埃を立てて一段とヘビーをかけた。直線コースにはいるに従って、白塗の停車場がギラギラ光って見えはじ....
本州横断 癇癪徒歩旅行」より 著者:押川春浪
へこた》れてヒョロヒョロ走《ばし》り、四、五町にいた水戸中学の津川五郎子、非常なヘビーを出して遥か先頭に進み、続いて髯将軍、羅漢将軍等、髭面《ひげづら》抱えてス....
競漕」より 著者:久米正雄
洗い場では半艇身以上先んじていた。しかしここでの半艇身ばかりの差では敵のラスト・ヘビーが効けば何の役にも立たない。久野は「あと一分だ。もう死んでもいいぞ」などと....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
長さ約八キロもあろう。 「陸だ! 陸だ!」 声は全船にあふれた。 「ラスト・ヘビーだ!」 船はまっすぐに陸をのぞんで走った。 近づくままに熟視すると、岸....
トカトントン」より 著者:太宰治
来た、というどよめきが聞え、私は立って窓から見ていましたら、それがすなわちラストヘビーというもののつもりなのでしょう、両手の指の股を蛙の手のようにひろげ、空気を....
芳川鎌子」より 著者:長谷川時雨
よ》つ街道《かいどう》あたりの畷路《なわてみち》は、自動車の爆音が相続き入乱れてヘビーの出しくらをした。そして彼女は広い東京にも身の置どころもないように噂された....
獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
明日御相談いたしますが、お金でもあげましょうか。 あっちでは主として読む勉強をヘビーかけつつ、書くものについてねって来るつもりです。(本もって行きます) お....