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ベビー
「ベビー〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ベビーの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「地球盗難」より 著者:海野十三
ちゃんの身体の上に降ってきたのだった。このとき赤ちゃんの着ている富士絹らしい白い
ベビー服が、ムクムクと膨れあがってきた。それはまるで
ベビー服の下で、ゴム風船を膨....
「母子叙情」より 著者:岡本かの子
、また、かの女と泣き続けた。 稚純な母の女心のあらゆるものを吹き込まれた、この
ベビー・レコードは、恐らく、余白のないほど女心の痛みを刻み込まれて飽和してしまっ....
「二人いるとき」より 著者:宮本百合子
「本ものになっちゃった。これでお顧客《とくい》さえふえりゃ堂々たるもんだわ」 「
ベビー服で降参するだろうって云った人だあれ。せいぜい紹介してよ」 ピンを肌に刺....
「道標」より 著者:宮本百合子
が早くめざめていることに気づいて、ピアノを習わせはじめたのだったが、伸子はうちに
ベビー・オルガンを一台もっているきりだった。その
ベビー・オルガンで伸子は教則本を....
「ゴルフ・パンツははいていまい」より 著者:宮本百合子
づけにくッついていなければ怒る。日曜日ごとにゴルフとまでは行かないプチブルらしく
ベビー・ゴルフというものへ、半ズボンはいて行くO氏のお伴をしなければ、不和を生じ....
「藤棚」より 著者:宮本百合子
がした。蜂がたくさん花房のまわりをとんだ。 からりとした男児運動場のところへ、
ベビー・オルガンをもち出して、六年女児は体操の時間にカドリールとコチロンを習った....
「一九二七年春より」より 著者:宮本百合子
な見かけの貧弱なの 「アグファ」という名 「へえ、フィルムと同じ名だな、 然し
ベビーピアノでは小さくて大きなものひけず、やすくても(五十円)だめだなと思う ....
「年譜」より 著者:宮本百合子
八年) 東京市本郷区駒本尋常高等小学校へ入学。父はイギリスへ行っていた。小さい
ベビー・オルガンが一台うちにあって、茶色絹のバラの花簪をさした若い母がそれを鳴ら....
「暁光」より 著者:宮本百合子
出して振って居る様子は、その体があんまり肥えて居るから、あんまり可愛い顔だから、
ベビーと云う発音に如何にもつり合って居る。 「赤坊」と云う音よりは、何がなしふく....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
りしたところが出来たし面白い。私がピアノ習いはじめたのは十ぐらいのときね。はじめ
ベビーオルガンで教則本やっていてあとでピアノを買って貰った。本郷切通しの青野とい....
「意欲の窒息」より 著者:豊島与志雄
ョコレートを夢想し、湯上りには真裸で尻振ダンスをやる。妊娠すると、桜ン坊と枇杷と
ベビーの靴下編みだ。固より妊娠は彼女のうちに神秘な母性をよび覚すが、それも彼女の....
「貞操問答」より 著者:菊池寛
ありげに、手伝いたがるはずだと、スタンドの陰で、微笑しつづけていた。 それに、
ベビー・エロと云ってもよい、美和子の白いスカートに黄色い腕なしのブラウスをつけた....
「銀三十枚」より 著者:国枝史郎
彼女はこんなことを云った。ベッキイというのは飼い犬であった。活動俳優の天才少女、
ベビー・ベッキイの名を取って、彼女が命名けた犬の名であった。てまつくというのは手....
「魔都」より 著者:久生十蘭
ロボロの建物をのせたまま、板囲いもなく荒れるに任かせられてあった。この空地は一時
ベビーゴルフ場になった事もあるが、それもまもなく廃れて、前より一層ひどいようすに....
「案内人風景」より 著者:黒部溯郎
つつ眺めていた。 「あんた! これ食べない?」 彼は慌てて、今|噛りかけていた
ベビーゴルフのボールほど大きい梅漬を、めんつの中へ投げ込んで、股引でちょっとこす....