» ベロ

「ベロ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ベロの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
宇宙の始まり」より 著者:アレニウススヴァンテ
しかして深きもの(すなわち、原始の水)の上には一面の闇があった。バビロニアの僧侶ベロスース(Berosus)の言葉として伝えられているところでは『始めにはすべて....
神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
の上下にも皺があったので、老人染みて見えるのであった。鼻下に太い髯があったが先がベロリと垂れているのでどうも大いに景気が悪い。唇は厚くどす黒い。髯を取ると彼の顔....
蟹工船」より 著者:小林多喜二
は一万箱祝いの酒で酔払った。 長い間口にしなかったのと、疲労し過ぎていたので、ベロベロに参って了った。薄暗い電気の下に、煙草の煙が雲のようにこめていた。空気が....
八ヶ嶽の魔神」より 著者:国枝史郎
嘗めるのであった。つづいて二匹の熊が寝た。そうしてこれも親しそうに、葉之助の手をベロベロ嘗めた。と、狼が走るのを止めて、葉之助の周囲へ集まって来た。そうして揃っ....
探偵の巻」より 著者:坂口安吾
ち先生、再びこゝに、見事に鴨となり果てたのである。先生悲嘆にくれること限りなく、ベロナールにしようか、いつそピストルにしてくれようかと、思ひつめたほどであつたが....
十二神貝十郎手柄話」より 著者:国枝史郎
鏡太郎って者だ!」 (ふうん、こいつが鏡太郎なのか)改めて貝十郎は鏡太郎を見た。ベロッとした顔、ベロッとした姿、――そういう形容詞が許されるなら、鏡太郎はそうい....
剣侠」より 著者:国枝史郎
ことでござりますじゃ」 云って嘉門は肩にかかっている、その長髪をユサリと振り、ベロリと垂れている象のような眼を、カッと見開いて澄江を見詰めた。 澄江はハ――....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
うものになれていませんね。私たちのタクシーが通ると、道の子供、七ツ八ツの女の子がベロをだしたり、何か汚らしく喚いたりする。その憎々しげな表情から、呪咀の言葉をわ....
ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
の事とて、とうとう喧嘩になりかけた。 この頃ファラデーの道楽は、自転車のようなベロシピードというものを造って、朝はやく郊外のハムステッド岡のあたりに出かけたり....
深川女房」より 著者:小栗風葉
ュウと緊め直しながら二階へ上って行く。その階子段の足音のやんだ時、若衆の為さんはベロリと舌を吐いた。 「三公、手前お上さんの帰ったのを知って、黙ってたな?」 「....
世界の裏」より 著者:国枝史郎
をします」と書いてあった。 「今度は毒薬をご使用なさると見える。……ご自由に……ベロナールであろうと、モルヒネであろうと勝手に用いて、なるたけ楽に天国へ行くんだ....
夢がたり」より 著者:ガールシンフセヴォロド・ミハイロヴィチ
馭者の振りおろすむちの痛いのなんのって……。まだそのほかに、アレクサンドロフカ、ベロジョールカなどいう村もあるし、ヘルソーンというのもある――これも町じゃ。……....
二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
嬉しそうに飛付き、框に腰を掛けて靴を脱ごうとする膝へ飛上って、前脚を肩へ掛けてはベロベロと頬ぺたを舐めた。「こらこら、そんな所為をする勿」と二葉亭は柔しく制しな....
淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
ぬ気の椿岳は業を煮やして、桜痴が弾くなら俺だって弾けると、誰の前でも怯めず臆せずベロベロンと掻鳴らし、勝手な節をつけては盛んに平家を唸ったものだ。意気込の凄ま....
ファウスト」より 著者:ゲーテヨハン・ヴォルフガング・フォン
で出くわしたのは 至極好い。ここがお前|方に似合の土地だ。 一名 オベロンとチタニアとの金婚式 (間の曲) 座長 道具|方のミイジングさ....