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ボリューム
「ボリューム〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ボリュームの前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「味覚馬鹿」より 著者:北大路魯山人
一加える一は三。万歳は二人でしゃべる。二人でしゃべるから一人でしゃべる時の二倍の
ボリュームがあるかというと、さにあらず、それよりはるかに効果は大きい。 塩は万....
「澪標」より 著者:外村繁
れ、色情的な視線は向け難い。 しかし娘達の乳嘴の色はいかにも可憐である。豊麗な
ボリュームに、まるで睛を点じているようで、流石に好色の想いをそそる。が、私のそん....
「映画の恋愛」より 著者:宮本百合子
の妻の演技的迫力がもう一つ足りなかったので、誠意はあるにかかわらず心理的な動きの
ボリュームが減った。 この頃は不自由でソヴェトの映画をなかなか見ることができな....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
知性について感じることの多い会でした。つかれて、おしまいまでいず(音楽でない音の
ボリュームで、つかれるの)、寿江子とかえって来て、寿江子は又テクニックの上で不親....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
仔熊の約束をする子供たちのことその他、この著者は家族というものを、平静な、均等な
ボリュームで、ちゃんと自分たちの生活のなかに出しているでしょう、私はあの点でもい....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
あるのは、松山さんの近来の傑作と柳瀬さんのホラあの水屋のスケッチ。どうもこちらの
ボリュームをうけてくれるに足りず。写真でいいからいいのが欲しくてたまりません。そ....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
子供っぽいような顔に溢らした女の像。肉づき、豊満な皮膚の色と、どっしりとして実に
ボリュームのある大毛皮外套が黒い柔かさ動物らしさで美事な調和を示し、ルーベンスの....
「バルザックについてのノート」より 著者:宮本百合子
に大革命末期からナポレオン時代、つづいて第二帝政時代と三代に亙っての大陰謀家たる
ボリュームが髣髴とし、湯気を立てている。 現代欧州作家の誰が、二十世紀の怪物で....
「文学と地方性」より 著者:宮本百合子
崎とともに橋本先生につかまって逃げ去っているのであるが、ともかくあれだけの小説の
ボリュームを、作者が、主人公を東京へ逃がすことでしめくくっているのを、非常に面白....
「文学における古いもの・新しいもの」より 著者:宮本百合子
ているから、この一篇の小説の遭遇するであろうめぐり合わせは、いわばこの作品一つの
ボリュームに適当した以上に、錯雑したものであろうという感想である。いささか身にも....