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「ボード〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

ボードの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
或る女」より 著者:有島武郎
《あいねずみ》は、なんとなく見る人の心を痛くさせた。細長い食卓の一端に、カップ・ボードを後ろにして座を占めた事務長の右手には田川夫人がいて、その向かいが田川博士....
私の履歴書」より 著者:井上貞治郎
品名をつけるのもたいへんである。弾力紙、波型紙、しぼりボール、コールゲーテッド・ボード……などいろいろ考えた末、私は最もゴロがいい“段ボール”に決めた。しかしさ....
人造人間殺害事件」より 著者:海野十三
境遇は失業者に違いないが、一度《ひとたび》、ハンマーを握らせ、配電盤《スイッチ・ボード》の前に立たせ、試験管と薬品とを持たせるならば、彼等の度胆《どぎも》を奪う....
常に自然は語る」より 著者:小川未明
を恣にしたものは、いくばくの放浪者や、ロマンチストだけではなかった。シェレーや、ボードレールや、レヴィートフのような、詩人だけではなかったのである。 さらに、....
一週一夜物語」より 著者:小栗虫太郎
、メーナード・エス・ジェソップ商会というのに勤めていた。この店は、ブロンズ扉や、ボード・ジョインターや特殊錠、欄間調整器などの建築金具を輸入し、輸出のほうは、印....
黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
の上へ飛び上っていて――、召使は聞えない音を聴いているし――、それから拱廊では、ボードの法則が相変らず、海王星のみを証明出来ないのだがね」 そういう驚くべき独....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
眼に、恍っとりと魅せられたような色が泛び上がってきた。 「ねえ支倉君、僕がもし、ボードレールほどに、交感の神秘境に達しているのだったら、この涙の匂いで、ウルリー....
大阪の憂鬱」より 著者:織田作之助
人を驚かせるが、自分は驚かないのが、ダンデイの第一条件だ」 という意味のことをボードレエルが言っているが、私たちはこの意味でのダンデイになることが、さしあたっ....
夜の構図」より 著者:織田作之助
つまり、ダンディという言葉の意味の違いなのだ。 信吉にとって、ダンディとはボードレエルの言う―― 「人を驚かすが、自分は驚かないというのが、ダンディの守る....
ジャズ狂時代」より 著者:小野佐世男
クトにわき起るようなジャズのメロディー、その時、横飛びに飛び出したのは、人気者のボードビリヤン、トニー・谷。 「レディーアンド・ジェントルマン、お父ちゃん、お母....
無名作家の日記」より 著者:菊池寛
のやつらはひどい。広島の高師を出てきたという男は、昨日教師が黒板に書いた仏の詩人ボードレールの名を、バウデレアとドイツ読みにして、得々としていやがった。もう一人....
天馬」より 著者:金史良
みじい詩の言葉、ラテン語やフランス語を知っているばかりか、彼女の好きなランボウやボードレールともただ国籍を異にしているだけに過ぎないと彼女は固く信じている。玄竜....
愛と認識との出発」より 著者:倉田百三
あると思う。ある人はこれを、ルネッサンス以後しだいに高まってきてあのベルレーヌやボードレールを産出せしめたところのイースセティシズムの絶対的享楽境であるというが....
悲願に就て」より 著者:坂口安吾
思わせようとする。併し私はむしろ傷を労わるためにでっちあげた美しさのように思う。ボードレエルがのこしたような、傷の生々しい傷ましさから迸しりでたものとは違う。作....
私は誰?」より 著者:坂口安吾
困に苦しんだ。 然し貧乏などゝいうものは一向に深刻なものではない。屋根裏の詩人ボードレエルは、シャツだけいつも汚れのない純白なのを身につけて、そんなことは要す....