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ボーナス
「ボーナス〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ボーナスの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
て仕事もだいたい終ったので、本日はこれより諸君全部に対し、週給の二十倍に相当する
ボーナスを給与する。これが我輩のなし能うところの最大のお礼である。それが終了した....
「越年」より 著者:岡本かの子
年末の
ボーナスを受取って加奈江が社から帰ろうとしたときであった。気分の弾んだ男の社員達....
「灰色の記憶」より 著者:久坂葉子
いで、苦労しなくても、敬語を使うことが出来た。 多忙の五カ月がすぎた。はじめて
ボーナスという大きな袋を社長から手渡され、両親や兄弟や、例の友達のお母さんに贈り....
「琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
本月分の俸給の袋と、もう一封それは今年の夏は多分駄目とあきらめていた思いがけない
ボーナスの入った袋をしっかり収めて、別に待つ人もない独り者の気易さは、洋服屋の月....
「蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
よろこ》ばずに落涙したというのは何という味のある話だろう。鼻糞《はなくそ》ほどの
ボーナスを貰ってカフェーへ駈込んだり、高等官になったとて嚊殿《かかあどの》に誇る....
「深夜の電話」より 著者:小酒井不木
りましょう。 それは年の暮れも差し迫った十二月下旬のことです。諸官庁や諸会社の
ボーナスが行き渡って、盗賊たちが市中や郊外を横行しようとする時分のある夜、ふと私....
「日本文化私観」より 著者:坂口安吾
円というものもあるし、三十円ぐらいの悲しいような石もあって、稀には、月給がいくら
ボーナスがいくら昇給するようにと詳細に数字を書いた石もあった。節分の夜、燃え残っ....
「街頭から見た新東京の裏面」より 著者:杉山萠円
筈である。 しかし腰弁は、不景気となると、「首」という問題が起る。さもなくとも
ボーナスの減少と来るから、照り降りはなくとも心臓には応える。寧《むし》ろ極度の貧....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
て差し引き、俸給|幾何、家持手当、子供老人手当、夕食代、これは所帯持ちに、配当、
ボーナス等々合計○○○何々殿、年月日、と一人一人異なる事情と計算を書き上げる。 ....
「白っぽい洋服」より 著者:田中貢太郎
て、二回に三百円借りて、二度利あげをしたなりで、倉知さんの金だろうから、盆と暮の
ボーナスまで待ってもらって払おうと思ってるうちに、今朝、兄さんのお帰りになると云....
「思想と風俗」より 著者:戸坂潤
と思うと、職業婦人は社会に於ける職業生活をやめることであり、ただの娘達はなるべく
ボーナス(?)の多い家庭労働へ就職することである。いずれにしても社会的労働の代り....
「擬体」より 著者:豊島与志雄
ったもんですから、つい、あすこを利用する気になったんです。然し、あすこの払いは、
ボーナスで済ますつもりでいます。」 「金のことは気にしなくてもいい。僕が払ってお....
「自警録」より 著者:新渡戸稲造
た会社員でも官吏《かんり》でも、月給を得んがために、礼を貰《もら》わんがために、
ボーナスに与《あず》からんがために、その他なんらかのためにする手段として職務に従....
「獄中への手紙」より 著者:宮本百合子
たらしいわ、なかなかいいレコードがきこえます。ラジオのようではないから。この頃は
ボーナスシーズンよ。ワグネルのタンホイザーか何かをやっています。ここの家よ、ピア....
「風俗の感受性」より 著者:宮本百合子
。然し現代風俗として見るとき、これらの現象はこれだけで切り離せぬもので、百円迄の
ボーナスも一割は公債で。オール・スフ。眼鏡のつるに到る金の申告。体位向上徒歩奨励....