»
ポスト
「ポスト〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ポストの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「浅草公園」より 著者:芥川竜之介
ばらく歩いて行くうちにまた癈兵になってしまう。横町《よこちょう》の角《かど》には
ポストが一つ。
51
「急げ。急げ。いつ何時《なんどき》....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
庭の紅梅はまだなかなか咲きそうもないので、灯ともし頃にようやく書き終った原稿を
ポストに入れながら、夜の七時半頃に十番の通りへ出てゆくと、きのう一日降り暮らした....
「火星探険」より 著者:海野十三
て見えなくなった。がそのとき自動車が塔にくらべてたいへん小さく見えた。まるで赤い
ポストの方へ向って豆が転っていったほどであった。塔はすこぶる巨大なのであった。塔....
「地獄の使者」より 著者:海野十三
った。彼とは違い大学を出て検事試補となり、それからとんとん拍子に検事になり重要な
ポストに送りこまれた若僧――といっては失礼だが、とにかく警部とは年齢がひとまわり....
「什器破壊業事件」より 著者:海野十三
ず壊すこと、これはぜひやってください。そしてその翌朝、貴女は自分でハガキを入れに
ポストまで持って出るんです。いいですか」 「大花瓶を壊すことは分りましたが、翌朝....
「火星兵団」より 著者:海野十三
は、ゴム風船がちぢむ時のように見る見る小さくなった。そうして誰もさわらないのに、
ポストぐらいの大きさのものになると、ことことと音を立て、ひとりで部屋のすみのとこ....
「人造人間エフ氏」より 著者:海野十三
、歩くたびにギリギリギリと歯車の音をたて、そしてときどき石油缶のような首をふり、
ポストの入口のような唇のあいだから、 「うーう、みなさん。僕はロボットです。この....
「わがまま」より 著者:伊藤野枝
忌々しくなってきて、そのまま無茶苦茶に歩いて出口の方へ行った。車寄のすぐ左の赤い
ポストが登志子の眼につくと、彼女は思い出したように引き返して袋の中から葉書と鉛筆....
「白髪鬼」より 著者:岡本綺堂
て、わたしは立ちどまりました。家から一五、六間も離れたところで、路のそばには赤い
ポストが寒そうに立っています。そこにたたずんで待っていると、奥さんは小走りに走っ....
「石塀幽霊」より 著者:大阪圭吉
き終えた雄太郎君は、恰度この時刻にきまっていつものように郵便屋が、アパートの前の
ポストへ第二回目の廻集に来ることを思い出して、アパートを出て行った。習慣というも....
「春」より 著者:岡本かの子
止まった。お民が隠れて居る所から一丁半も向うの此の屋敷町が直角に曲る所に、赤塗り
ポストの円筒が、閑静な四辺に置き忘れられたように立って居る。その
ポストの傍で京子....
「おばけずきのいわれ少々と処女作」より 著者:泉鏡花
ならぬ。僕が横寺町の先生の宅にいた頃、「読売」に載すべき先生の原稿を、角の酒屋の
ポストに投入するのが日課だったことがある。原稿が一度なくなると復容易に稿を更め難....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
庭の紅梅はまだなかなか咲きそうもないので、灯ともし頃にようやく書き終った原稿を
ポストに入れながら、夜の七時半頃に十番の通りへ出てゆくと、きのう一日降り暮らした....
「鴎外博士の追憶」より 著者:内田魯庵
ぐ「鴎外を訪うて会わず」という短文を書いて、その頃在籍していた国民新聞社へ宛てて
ポストへ入れに運動かたがた自分で持って出掛けた。で、直ぐ近所の
ポストへ投り込んで....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
いる。透明人間からのものだ。消印はヒントンディーン局。どこかで紙を盗んで書いて、
ポストに投げこんだものとみえる。 ――よくも裏切って、おれを苦しめたな。こんど....