ポンチ絵[語句情報] »
ポンチ絵
「ポンチ絵〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
ポンチ絵の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明暗」より 著者:夏目漱石
。そうして裄《ゆき》の長過ぎる古外套《ふるがいとう》を着た両手を前の方に出して、
ポンチ絵に似た自分の姿を鑑賞でもするように眺め廻した後で、にやにやと笑いながらお....
「三四郎」より 著者:夏目漱石
オン三世時代でもなかろう。しかしのん気な時代もあったものだと考えていると、さっき
ポンチ絵をかいた男が来て、 「大学の講義はつまらんなあ」と言った。三四郎はいいか....
「暗黒公使」より 著者:夢野久作
国で発行したものかどうかお前には解らないだろうなあ」 「わかりません」 「西洋の
ポンチ絵が載っていやしなかったかい」 「さあ。気が付きませんでした。すぐにくしゃ....
「ベルリン大学」より 著者:寺田寅彦
うにうねった線路を汽笛の代りにチャン/\/\と絶えずベルを鳴らして進むのである。
ポンチ絵のクラインバーンにはきっと豚や家鶏が鉄路の上に遊んでいるように描いてある....
「カラマゾフの兄弟」より 著者:ドストエフスキーフィヨードル・ミハイロヴィチ
誉を表彰するために奨励金支出の議案でも提出してやったんだのに!……実にすばらしい
ポンチ絵だよ。しかし、子供のことなら、僕の収集のなかにもっとおもしろいのがあるよ....
「少年の食物」より 著者:木村荘八
私は初めて絵を見たのは何が最初か、一寸おぼえていません。多分好んで見たのは
ポンチ絵だったろうと思います。窓から乞食が麦わらで室内の人の飲みものを飲む絵だと....
「明治劇談 ランプの下にて」より 著者:岡本綺堂
起こった。わたしは子供の頃で、詳しくその事情を知らないが、当時の『歌舞伎新報』に
ポンチ絵のようなものが掲載された。それは高時の天狗舞の図で、一見しては別に仔細も....
「新古細句銀座通」より 著者:岸田劉生
い。昔のかめ屋は横丁に向いた白赤色の壁を持っていてペンキで非常にうまく、西洋風の
ポンチ絵のような絵がかいてあった。やはり食料品のポスター風のやくめをしていたもの....